御滝不動尊金蔵寺(船橋市金杉6)境内で4月7日、「第20回高野太鼓と御滝ソーラン祭り」が開催された。
REDA舞神楽の演舞=桜満開の御滝不動尊で「高野太鼓と御滝ソーラン祭り」
同日朝は曇り空だったが、昼前には天気にも恵まれ、多くの来場者でにぎわいを見せた。毎年恒例の同イベント。今年は御滝中学校吹奏楽部、船橋和太鼓連盟の5団体、ばか面踊り交流会、よさこいソーラン団体が出演した。
イベントの最初に、子ども和太鼓団体「高野太鼓」が地域の人から譲り受けたという三尺の大太鼓の説明があった。古く傷んでいた大太鼓は、今回のイベントに合わせて石川県の浅野太鼓楽器店に修理・復元を依頼したという。直前に届いた大太鼓が披露されると、来賓の松戸徹市長と、プロの太鼓奏者・浅野町子さんによる「たたき初め」が行われた。「市長の太鼓の音も力強かったが、浅野さんの音は低音で力強く、同じ太鼓とは思えないほど」と話す来場者の姿もあった。この大太鼓は市長が「不動」と命名した。
祭りは御滝中学校吹奏楽部の演奏で始まり、よさこいソーランの団体演舞では、昨年の「第32回YOSAKOIソーラン祭り」で日本一に輝いた「REDA舞神楽(レダまいかぐら)」が激しく舞った。その他の各団体も華やかな衣装で舞を披露すると、会場内は熱気に包まれた。ばか面踊り交流会の合同演技も祭りに花を添えた。
船橋和太鼓連盟5団体合同の「そろい打ち」では、「高野太鼓」が東日本大震災の翌年に復興を祈って作曲し、演奏を続けている「復興太鼓」とオリジナル曲の「連鼓(つれつづみ)」を演奏した。
太鼓の音に引かれて来たという市内在住の斎藤さんは「団体それぞれが子どもと大人の演奏を上手に組み合わせている。高齢化している団体が多いと聞くが、子どもたちがたくさん参加していてうらやましい」と話していた。
松戸徹市長は「桜が満開の境内で祭りが開催され、心も晴れ晴れ。困難な状況があったと思うが、祭りを続けている関係者の皆さんに感謝したい」と話す。
実行委員会会長で高野太鼓代表の大久保春雄さんは「天気もよく、出演団体のステージも良かった。関係者の協力に心から感謝。三尺の大太鼓では浅野太鼓さんに協力していただきありがたい。大太鼓の素晴らしい音が聴けたので、演奏を続けて船橋の名物太鼓になれば」と期待を込める。