新アリーナ「ららアリーナTOKYO-BAY」(浜町)が4月17日の完成を前に、「船橋アリーナ」(船橋市習志野台7。以下、「船アリ」)で14日、同アリーナを本拠地として活動してきた「千葉ジェッツふなばし」のBリーグ2023-2024レギュラーシーズン最後となる本拠地での試合が行われた。
試合終了語は、ブースターと選手が一緒に記念撮影=千葉ジェッツ「ありがとう船アリ」
2011年、Bリーグが始まる前から千葉ジェッツの本拠地であった船橋アリーナ。入り口ではメッセージボードを用意し、ブースターらが「ありがとう船アリ」「最高のアリーナ!」など思い思いにメッセージを書き込んだ。「ありがとう船アリ」と書いたタオルやうちわなどの応援グッズを持つブースターの姿もあった。
ハーフタイムには、千葉ジェッツ社長・田村征也さんらがジェッツを支えてきた地域の人を代表した3人に花束を贈呈した。代表で受け取ったのは、JuJuきたなら習志野台商店街振興組合会長の天羽さん、アリーナの周辺にボランティアで道しるべとなるノボリを設置していた勝倉徹さん、船橋アリーナの副館長・大野さんの3人。
田村さんからは「船橋アリーナでの経験全てが良い思い出となっている。素晴らしい環境で試合ができたのも、地域の多くの皆さんのおかげ。ありがとうございました」と感謝の意を伝えた。「今後、回数は減るが、船アリでも試合ができるように企画していく」とも。
天羽さんは「船橋で千葉ジェッツを作ってくれてありがとう。これからちょっと遠くなる気がするが、これからもまだまだ応援し続ける」とあいさつし、試合は後半戦へと突入した。
試合は終始接戦となり、88-75で、前日に続き勝利を収めた。試合を終えてジョン・パトリック監督は「タフなゲームだった。みんなのサポートのおかげで勝てた」と試合を振り返った。船アリについては、「いつも満員の体育館で、赤い海っていうイメージ。ポジティブなサポーターがたくさんで、忘れられない」とも。
地元・高根台で育った原修太選手からは「20年以上も前からこの体育館でバスケしていた。ちょっと寂しいけど、まだまだレギュラーシーズンは厳しい戦いが続くので、これからも応炎(応援)、よろしくお願いします」と呼びかけた。
来場していたブースターの田上さんは「船橋アリーナはジョギングでいつも来ている場所。土日はジェッツの試合を見に、これまで家族でたくさん訪れた。離れてしまうのは寂しいけど、もちろんジェッツの応炎は続ける。ららアリーナにもなるべく行きたい」と自転車で会場を後にした。