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船橋夏見特別支援学校・なっつみーズ、「ボッチャ甲子園」で全国優勝

「船橋夏見特別支援学校なっつみーズ」の大峯さん、小林さん、深野さん、醍醐さん(左から)

「船橋夏見特別支援学校なっつみーズ」の大峯さん、小林さん、深野さん、醍醐さん(左から)

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 千葉県立船橋夏見特別支援学校(船橋市夏見台5)のボッチャチーム「船橋夏見特別支援学校なっつみーズ」のメンバー4人が9月2日、「第9回全国ボッチャ選抜甲子園大会」で優勝したことを報告するため、船橋市役所を訪れた。

唯一2年の醍醐さんに「来年も頑張ってほしい、バトンを渡したい」と話す場面も

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 同チームは、ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)で8月10日に開催された「第9回全国ボッチャ選抜甲子園大会」に出場。全国から特別支援学校など43校が参加し、予選を上位で通過した15校と昨年度優勝校の合計16校で決勝大会が行われた。同大会はこれまで、優勝校などの上位チームから「パリ2024パラリンピック」日本代表選手を輩出するなど、若手選手の登竜門にもなっている。

 校内の参加希望者8人が同チームで活動し、そのうちの4人が同大会に出場した。1~3回戦は2エンド、決勝は4エンドで行われ、同チームは決勝戦第1エンドで先取されたが最後まで諦めずに戦い、5-4で勝利。昨年は3位だったが、今回は初優勝を果たした。

 校長の藺牟田(いむた)明さんは「日頃から体育や休み時間にみんなボッチャを楽しんでいる。昨年は3位だったので『今年こそは』という思いがあった。優勝してうれしい」と話す。監督の五味翔太さんは「試合中、監督はコートに入れないので、キャプテンが中心となって声がけをした。みんなで協力してチーム一丸となって戦った結果、優勝できたと思う」と感想を話した。

 キャプテンの大峯充生(あつき)さん(3年)は「みんなで話し合いをしながらプレーするのが楽しい」とボッチャの魅力を話し、「ボッチャ甲子園はとても有意義のある大会。キャプテンとして、みんなに前向きな声がけをして、その結果、優勝できてうれしい」と喜びを表した。中学1年からボッチャを始めたという小林蒼翔(あおと)さん(3年)は「ぴったりボールがついて、きれいに弾けた時が気持ちいい。身近にいる友達と試合に出て、優勝できてうれしい」と話す。

 深野翔生(しょうき)さん(3年)は「高1で初めて、今回もまた出たいと思って参加した。優勝できてうれしい。貴重な体験ができて良かった」と振り返り、醍醐ちひろさん(2年)は「練習の成果が発揮できてうれしい。この経験を生かして、また頑張りたい」と意欲を見せる。

 松戸徹市長は「教育長と2人でボッチャの対戦をしたことがある。自分の思うようにいかず難しいが、楽しいスポーツ。ボッチャ甲子園で全国優勝という新しい歴史を皆さんが作ってくれた。これからもいろいろなことにチャレンジして頑張ってほしい」とエール送り、松本淳教育長は「全国優勝はとても大変なこと。良い経験をしたので、仲間や友達にもその経験を伝えてほしい」と優勝をたたえた。

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