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船橋のバーテンダー西方明さん、 「千葉県の卓越した技能者」受賞

生涯現役を掲げる西方明さん

生涯現役を掲げる西方明さん

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 船橋市内のバー文化における草分けともいえる「BLUE CANARY(ブルーカナリー)」(船橋市本町4)店主の西方明さんが12月18日、千葉市で行われた「千葉県職業能力開発促進大会」の中で行われた授賞式で「千葉県の卓越した技能者」として表彰された。

表彰を受けた西方さん=船橋のバーテンダー西方明さん、 「千葉県の卓越した技能者」受賞

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 西方さんの表彰は、長年にわたってのバー業界への貢献と、これまでに受賞してきた数々の受賞歴などを踏まえて業界団体からの推薦を受け、千葉県と千葉県職業能力開発協会、千葉県技能士連合協会などが審査した上で決定した。

 西方さんは1989(平成元)年、「オーセンティック」と呼ばれる伝統的なバースタイルの店を開業。このスタイルでのバー経営は当時の船橋市内には一店舗もなかったという。36歳、37歳のとき、全国バーテンダー技能競技大会の関東大会で準優勝、38歳のときには「ラッキーストライク」主催のカクテルコンテストで全国一にも輝いた。

 過去に15人のバーテンダーや飲食店経営者を育て上げるなど、人材育成にも力を尽くしてきた西方さん。現在、船橋市内で営業を続けている西方さんの弟子は5店舗に及ぶ。「卒業して独立して店を構えるなら船橋でやりなさい」と、船橋市内にバー文化を普及させるべく、地域特化で業界発展に貢献してきたことも受賞の一因となったという。

 「経営が軌道に乗った時、調子に乗って多角化してしまった。それぞれの店を見きれなくって退職者が続出。シフトの穴埋めに朝から夜中まで働き詰めだったことがある」と36年の経営を振り返り苦笑する。その後は本業に注力し、「生涯現役バーテンダー」を貫いているという。

 「創業した頃はバーテンダーの市民権はものすごく低かった。少しででも業界の発展、認知向上、バーテンダーの資質向上に寄与できればと走り続けてきた。僕の大好きなこの仕事がこの受賞を機会に次世代にもっともっと誇れるものとして残せたらうれしい」と喜びを表す。

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