船橋市内に本社を置く業務用種酒類卸売業のやつや（船橋市前原東4、TEL 047-408-0828）が3年2月で60周年の節目を迎えた。

　1930（昭和5）年に乾麺および食用油の製造・販売業として創業。1954（昭和29）年2月法人に改組、織戸食品として会社設立。1965（昭和40）年に酒類販売業に進出、1971（昭和46）年には豊栄商事（現・やつやアイ・エヌ・ジィ）を設立し、飲食業経営に乗り出した。2004年には「酒の828本八幡店（現・ 酒.come本八幡店）」を開店、その後相次いで一般ユーザー向けの小売店舗網を拡大、同時に業務用卸のサポート体制も強化してきた。

　資本金は5,300万円。2012年期の売上高は約40億円。業務用酒類販売業としては、千葉県内トップクラスの売上高を誇っている。

　「新鮮なビールはうまい！」を合言葉に、同業他社に先駆け国内ビールメーカー4社（キリンビール、サッポロビール、アサヒビール、サントリービール）から工場直送でビールの仕入れを行い、敷地面積3300平方メートルの「幕張ロジスティックセンター」（習志野市茜浜）を駆使した独自の商品管理システムを取り入れスムーズな商品提供を実現するなど県内の業務用酒類卸業をリードしてきた。

　設立60周年を記念して今月13日には船橋グランドホテルで元すかいらーくグループ社長の横川竟さんを招いた講演会「変わりゆく外食産業－あなたの店も変わらないと生き残れない－」を開催する。

　「リーマンショック以降元気のなくなっている日本経済に対して横川氏の豊富な経験から打開策を学び取ることができれば」と、同社・織戸豊社長は周年記念講演会の意図を語る。

　開場12時30分。開催時間は13時～17時。入場無料。定員200人。申し込み・問い合せは60周年記念講演実行委員会（TEL 047-408-0828）まで。