ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町)の一角で市民団体が10月12日に放射線量を測定したところ、これまで同市が計測してきた値を大きく上回る5.82マイクロシーベルトが検出された、
市民グループが測定したのは28ヘクタールある同公園内で30カ所。中でも「子ども美術館ゾーン」織のアトリエ前、食のアトリエ前、火の広場の3カ所では毎時1.79~5.82マイクロシーベルトという高い値が検出されたという。
これを受けて船橋市では、市民グループが使った測定器で先の3カ所を含めた7カ所に調査対象を広げ再調査を行った。市民グループの調査では、毎時5.82マイクロシーベルトとされた「織のアトリエ前」では市の測定で0.91マイクロシーベルト、1.79マイクロシーベルトとされた「食のアトリエ前」では、0.78マイクロシーベルト、「火の広場」では2.1マイクロシーベルトとされたが1.41マイクロシーベルトだった(同市広報課発表)。同機種で同じ場所での計測だったが、市民グループの測定結果と市の調査結果には大きな差が見られた。
今回の調査で放射線量が高かった3カ所は、いずれも側溝や低地などの雨水がたまりやすい場所。最近の集中豪雨の影響で一時的に放射線量が増加したものと見られている。同市では14日以降、追加で放射線量の高いと思われる20カ所も調査する予定。
同園は、検出結果の高かった場所の土砂を除去し、公園内「大地の広場」に仮囲いをして保管する。今後は、市の実施する調査結果を入り口や同公園ホームページなどに掲示し、すでに使用予約の入っている団体には連絡を入れていく。