IT人材の育成やシステム開発支援を行う株式会社オクトパスソフトウェア(本社:千葉県松戸市、代表取締役:足立 大河)は2025年7月23日、全国の現役エンジニア198名を対象に「エンジニアとしてのキャリアスタートに関する実態調査」を実施しました。
その結果、92.4%が「キャリアを始める際に苦労した経験がある」と回答。とくに「未経験による就職の難しさ」「学習機会の不足」「相談できる相手の不在」といった課題が浮き彫りになりました。
こうした課題を放置すれば、志ある人材の活躍機会が損なわれるだけでなく、業界全体の成長にも影響を及ぼしかねません。
今回の調査を通じて、エンジニアを目指す人たちの「はじめの一歩」をどのように支えていくべきか、その手がかりが浮かび上がってきました。
エンジニアという職業は、いまなお深刻な人材不足が続いています。しかしその一方で、未経験からIT業界を目指す人が、すんなりとキャリアをスタートできるとは限りません。
企業側が求める人材像と、IT業界を志す未経験者との間には、目に見えにくいギャップが存在しているのではないか。そうした違和感を、当社はこれまで多くの育成支援の現場で抱いてきました。
そこで株式会社オクトパスソフトウェアでは、未経験からエンジニアとしてのキャリアを目指す人々が直面する課題を明らかにするべく、今回の調査を実施しました。
全国の現役エンジニアを対象に「エンジニアとしてのキャリアスタートに関する実態調査」を実施しました。その結果、92.4%が「キャリアを始める際に苦労した」と回答。
一方で、「苦労した経験はない」と答えた人はわずか7.6%にとどまり、IT業界への第一歩がいかに難しいかを、多くの人が実感していることが明らかになりました。

ほとんどの方が「苦労した経験がある」と回答しました。
「エンジニアになる際に苦労したことは?」という複数回答形式の問いに対し、回答者からは様々な声が寄せられました。
最も多かったのは「未経験だとシステム開発会社に就職/転職できなかった」(83票)。続いて、「独学だと自分のスキルレベルがわからなかった」(55票)、「技術をつけたくてもお金がなく、スクールに通えなかった」(49票)、「相談できる人がいなかった」(47票)などが上位に挙がりました。
これらの結果から、
「未経験による就職の難しさ」「学習機会の不足」「相談できる相手の不在」という、いわば“3つの壁”を、エンジニアを目指す人たちが感じていることが推察されます。
技術職であるがゆえに、スキルや実務経験が重視されがちなIT業界。未経験者にとっては、“一歩を踏み出すこと自体が最も難しいハードル”となっている現状が浮かび上がりました。

「未経験での就職/転職」に苦労を感じたという回答がトップ。
未経験からエンジニアを目指す人の多くが、最初の一歩でつまずいています。今回の調査では、「未経験では就職できなかった」「学習の方法がわからなかった」「相談できる相手がいなかった」といった、
エンジニアが直面する“3つの壁”が浮き彫りになりました。
キャリアの入り口において、知識やスキル以前に「何をすればいいかがわからない」「誰にも相談できずに不安だけが膨らむ」といった状態に陥ってしまうケースは少なくありません。
IT業界では人材不足が続いている一方で、未経験者が一歩目を踏み出すための実践的な支援や学びの場は、まだ十分に整っていないのが現状です。スキルや実務経験が重視されがちな構造の中で、
「まず学ぶ」「相談する」「実践する」といった初期ステップを安心して積み重ねられる環境づくりが求められています。
オクトパスソフトウェアでは、未経験者が直面する“最初の壁”に対して、現場で通用するスキルとマインドを育む実践型のIT人材育成やシステム開発委託業務を提供しています。
IT人材育成の対象は、エンジニア未経験者です。状況に応じて当社が運営する飲食店で働きながら、顧客視点を持つエンジニアへと成長していく独自の育成スタイルを採用しています。
プログラムでは、知識の習得にとどまらず、「学んだ技術をどう活かすか」「課題をどう見つけ、どう解決するか」といった
“現場で求められる力”を重視。系列飲食店の業務で実際に使われる在庫管理・シフト管理などのアプリケーション開発に携わる機会もあり、机上では得られない
“実践知”を積むことが可能です。
また、独学では陥りがちな“スパゲッティコード”(整理されておらず、読みづらいコード)を避けるため、
1on1のメンターによる丁寧な個別フォローを実施。課題の振り返りやフィードバック面談を通じて、実践的なコード設計へと段階的にステップアップできる体制を整えています。
受講者はプロジェクトベースの演習やチーム開発に取り組む中で、知識と経験を結びつけ、「独学では得られない学び」を着実に自分のものにしていきます。
一人では乗り越えにくい“最初の壁”も、現場に根差した伴走があればきっと越えられる--オクトパスソフトウェアはそう信じ、未経験者が安心して学び、試し、成長できる環境を提供し続けています。

調査名:エンジニアとしてのキャリアスタートに関する実態調査
対象:エンジニア職・SE・IT技術者アンケート
調査人数:198名
方法:インターネットによるアンケート調査
実施期間:2025年7月
主な質問:
1.エンジニアとしてのキャリアをスタートする際に苦労したことはありましたか?
2.エンジニアになる際に苦労したことを選んでください。(複数回答可)