船橋アリーナ(船橋市習志野台7)で1月9日、消防出初め式が行われた。
主催は船橋市消防局と消防団。毎年、新年最初の土曜に2部制で開催している。
1部では来賓のあいさつや消防功労者の表彰などの式典が行われ、船橋市選出の野田佳彦衆議院議員、松戸徹船橋市長や中村静雄市議会議長らがあいさつした。
2部では、船橋市指定文化財「梯子(はしご)乗りと木遣(きや)り歌」が披露された。江戸の火消しの面影をとどめていることから、千葉県内ではその起源が古い方だとされており、現在は出初め式と7月の市民祭りで披露されている。
子どもたちによるはしご乗りの後、木やり歌で大人のはしご乗りが登場。地上6.3メートル(3間半)のはしご上でダイナミックかつ繊細なはしご乗りを披露すると、観客からは大きな歓声が上がった。
その後、船橋市消防局音楽隊と市立船橋高校ダンス部のコラボによる「消防御音楽隊ドリル」、田喜野井幼稚園の園児らによる「幼年消防クラブ鼓笛隊」の演奏などが行われた。
屋外では、船橋市消防局と船橋市消防団所有の放水車が「今年最初の放水が最後の放水になること」を祈り、一斉に放水を行った。
見学に訪れていた市内在住の親子は、「消防車に乗って、消防士さんの格好をして写真を撮った。木やり歌の厳粛な雰囲気とはしご乗りの見事な演技に驚いた」と感想を話した。