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船橋市、「船橋大神宮の灯明台」と「廣瀬直船堂」を景観重要建造物に指定

灯明台

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 船橋市は4月1日、「船橋大神宮の灯明台」と「廣瀬直船堂」を景観法に基づく景観重要建造物として指定した。

廣瀬直船堂

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 景観法とは、都市や農業・漁業などの良好な景観の形成を図ることを目的とした法律。かつての日本では景観を守る体系的な法律がなく断片的に保護していたため、乱開発のために景観が破壊された例が数え切れないほどあったという。そうした法律の不備を補うために、2005年6月1日に全面施行された。

 市は景観法に基づき、2010.年3月に「船橋市景観計画」を策定。その一環として、市内の景観上重要であると判断した建造物を「景観重要建物」として指定した。第1号は2011年12月1日、「千葉県でなく船橋市が所持する公園で、その中でも市民に親しまれている」という理由で「アンデルセン公園の風車」が選ばれた。

 今回、第2号に「船橋大神宮の灯明台」、第3号に「廣瀬(ひろせ)直船堂」を指定した。「昔の船橋市は漁業が盛んな街であったため、その名残がある景観を選んだ。漁師の町に適している点を評価した」と、市役所景観班の大塚さん。

 船橋大神宮(船橋市宮本5、TEL 047-424-2333)の灯明台は、1880(明治13)年に完成した和洋折衷の建物。高さが12メートルあり、現存の中では国内最大級の民間灯台といわれ、千葉県指定有形民俗文化財として認定されている。船橋のシンボルとして昔から多くの市民に親しまれる点が評価された。

 毎年1月中旬には、新成人の門出を祝って灯明台が年に1度だけ点灯する「灯明台祭り」を開催。建造当初は石油ランプを使用していたが、現在は電気で光らせている。

 「県でも指定有形民俗文化財として認定され、今度は市に景観重要建造物に指定してもらい、県と市で守ってもらえるのはとてもうれしい。これからも市のシンボルとして灯台を見守っていただけたら」と、船橋大神宮権禰宜(ごんねぎ)の吉岡賢さん。

 廣瀬直船堂(本町3、TEL 047-436-2527)は、1918(大正7)年に建造された木造2階建て切り妻造り瓦ぶきで、軒を張り出した出桁造りの建物。耐火中高層建築物化が進んでいる中で、宿場町であった船橋の面影を今もなお残している。「今回指定されたことによって、お店を守っていただけ、宣伝効果にもなりお客さまの層が増える」と、同店の廣瀬太一さんは喜ぶ。

 「戦争で車や食料などを軍に全て持っていかれ、原材料がない状態で再スタートしたため、お金がなく建て替えができなかった。しかし、このままのほうが廣瀬直船堂を見て懐かしいと思っていただけたり、前に船橋に住んでいた方が来店時に昔話をしていただいたりしてうれしい」とも。

1918(大正7)年の建築で、本町通り沿いの家屋は昭和30年代後半から耐火中高層建築物化が進んだが、廣瀬直船堂は建て替えをせずに建築当時の姿を今に伝えている。

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