2016年のセ・リーグの「最優秀新人」に輝いた阪神タイガースの高山俊選手に対し1月6日、船橋市が船橋市特別功労表彰を授与する授賞式を船橋市役所で開かれた。

ふなばし産品ブランドPRキャラクター「目利き番頭 船えもん」と記念撮影する高山俊選手

　高山選手は市内の飯山満小学校、七林中学校出身。中学卒業後は、日大三高、明治大を経て、2015年のドラフト1位で阪神タイガースに入団した。2016年には開幕戦からレギュラーに定着。1軍公式戦では134試合に出場し、打率2割7分5厘、136安打、8本塁打、65打点を記録、同球団でシーズン安打数の球団新人記録を更新した。

　1試合3本以上の安打を放つ「猛打賞」はシーズン13回を数え、プロ野球の歴史上では長嶋茂雄氏に次ぐ史上 2位の記録を打ち出すなどした。

　今回授与された船橋市特別功労表彰は、船橋市出身の高山選手が「より広く市民に 希望と感動を与えてくれたこと」をたたえたもの。船橋市がスポーツ選手に同表彰を行うのは初めてだという。

　高山選手は、「生まれ育った船橋でこのような表彰をされ、とても光栄。船橋は、野球人としての土台を作った場所。今は関西にいるが、船橋の子どもたちも応援してくれていると聞いてうれしく思っている」と、やや緊張した表情で話した。

　市内の野球を行う子どもたちに対し、自身が野球を始めた小1のころからプロ入りを目指していたことに触れながら、「プロ野球選手になるんだという気持ちでやってほしい。船橋から一人でも多くのプロ野球選手が出てきてほしい」とエールを送った。

　松戸徹市長は「船橋では野球をやっている子どもたちがたくさんいる。高山選手を目標に、高いレベルで練習に励み、やる気になるはず」と賛辞。「船橋の子どもたちのために、日本のプロ野球ファンのためにも、これからも頑張ってください」とエールを送った。

　表彰式では、表彰状とともに、「船橋市を味わってほしい」という思いから、「ふなばしセレクション」の加工品の詰め合わせが手渡された。同時に、高山選手が入寮の際にふなっしーのぬいぐるみを携えていたことから、ふなっしーグッズ詰め合わせも手渡された。