アンデルセン公園近くのキャンプ場「りんごの輪」（船橋市豊富町）と野菜直売所「フナベジ」（豊富町）が12月11日、SDGsをテーマとしたイベント「わわわのわ」を共同開催した。

規格外野菜の販売コーナー

　同イベントは、「人の『わ』、広がる『わ』、地球の『わ』、平和『の』、つながる『わ』から一文字ずつ取って輪をイメージした『わわわのわ』をコンセプトに、一人でできないこともみんなでつながれば大きな力になるとの思いを込めている」と「りんごの輪」の管理人の齊藤理奈さんと「フナベジ」代表の井嶋武洋さん。

　フナベジ会場では、規格外のため市場に流通しない新鮮なアウトレット野菜や、その野菜を使ったフードメニューを販売するほか、店頭で販売できなくなったロスフラワーを使ったワークショップなどを開催。キッチンカー6店も出店した。

　りんごの輪会場では、「バンブーどんぐりスライダー」「オナモミダーツ」など自然のものを使って遊ぶブースのほか、木の実を使ったクラフトや竹を使ったマイボトル作りなどのクラフトワークショップも開催。10メートル×2メートルの壁にハンドペイントで描く壁画アート体験では、子どもから大人までが楽しむ様子が見られた。参加者は「学校や園ではなかなかできない体験」と話していた。当日描かれた壁画アートは2023年3月末、「りんごの輪」2周年記念で披露する予定だという。

　市内の子育てを支援するNPO法人「フードバンクふなばし」から提供された菓子のプレゼントもあり、SDGsに関するクイズに参加した子どもたちに無料配布した。

　初開催だった同イベントには、2会場で合計約180人が参加。井嶋さんは「今後もキッチンカーやワークショップなどいろいろな出展者を募ってさまざまなイベントを開いていきたい」と意欲を見せる。齊藤さんは「このイベントを通して周辺の自治会や地域の方とより深くつながることができた。地域の方たちの居場所となるような場づくりを今後も目指していきたい」と話す。