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船橋の農産物直売所「味菜畑」が閉店 2月からマルシェ形式「フナベジ」へ

現場スタッフはそのままで新体制へ移行する

現場スタッフはそのままで新体制へ移行する

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 ふなばしアンデルセン公園近くの農産物直売所「味菜畑(あじさいばたけ)」(船橋市豊富町)が1月末閉店し2月5日、新体制「フナベジ」として営業を再開する。

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 「味菜畑」は2005(平成17)年8月、千葉県内の生産者約60軒で組織される出荷組合「船橋農産物供給センター」の直売所として開設。その後、卸売業の農産物供給センターから小売事業である「味菜畑」を分離する形で、10年前に前社長の飯島幸三郎さんが経営する「グリーンネットワークサービス(GNS)」が運営を引き継いだ。

 同直売所は、地域住民の台所や周辺飲食店の仕入れ先として活躍。調味料や農産物の加工品、菓子なども取りそろえ、普段使いの店として地域住民に親しまれてきた。

 新体制では、飯島さんが社長を務める「GNS」から「エフアイティ」へ「味菜畑」の事業売却が行われ、飯島さんは「エフアイティ」の会長に就任、今後も同直売所の運営に携わるという。実務部分は「エフアイティ」社長の井嶋武洋さんが担当する。

 「フナベジ」へ移行後は、フランスの朝マルシェをイメージする「写真映え」を意識した店内に改装。「買い物している自分を自慢したくなるようなブランディング」(井嶋さん)でふなばしアンデルセン公園を利用する子育て世帯や若い主婦層などウェブやSNS利用層を中心に訴求していくという。

 アンデルセン公園前では規格外野菜販売を中心とした週末マルシェ「フナベジアウトレット」の開催を通じ、認知度の向上を図り来店客増加も見込むという。

 井嶋さんは「フードロスへの関心や近隣農家の農作物を発信しつつ、消費者の啓蒙も図れたらと考えている。地域の生産者を面で応援することで活性化を図っていきたい」と話す。「都市型農業が採算の取れる事業だと証明することで、農家の後継者不足問題や事業承継などを後押しできたら」とも。

 味菜畑としての営業は1月31日まで。2月1日~4日でリニューアル工事などを行う。

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