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クボタスピアーズ、中学生サッカー「船橋FCアカデミー」でトレーニング指導

田村玲一さん(中央)と船橋FCアカデミーのU-15のメンバー

田村玲一さん(中央)と船橋FCアカデミーのU-15のメンバー

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 サッカーチーム「船橋FCアカデミー」に所属する市内の中学3年生約20人が6月4日、高瀬下水処理場上部運動公園(通称=タカスポ、船橋市高瀬町)でクボタスピアーズの元ラグビー選手からトレーニング方法を学んだ。

アニマルフロートレーニングを学ぶ選手ら=クボタスピアーズ、中学生サッカー「船橋FCアカデミー」でトレーニング指導

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 これまで、市内中学校の部活動に所属している選手からの選抜チームは「船橋トレセン」の名で活動していたが、2021年からは「船橋FCアカデミー」に改称した。船橋市のサッカー強化・発展のため、U13(中学1年生)、U14(中学2年生)、U15(中学3年生)を対象として活動している。

 今回、講師として指導に当たった田村玲一さんは、船橋に拠点を置くプロラグビーチーム「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」で昨年まで選手として活躍。現在は同チームの普及養成担当として、ラグビーの普及活動、競技人口の確保、競技レベルの向上などを目的として開催している「ラグビーアカデミー」でもコーチとして活動している。サッカー選手にトレーニングを指導するのは今回が初めてだという。

 今回、トレーニング教室を開くことになった経緯について、船橋FCアカデミーU15チーフの齋藤浩司さんは「1つのスポーツだけでなく、いろいろなスポーツを経験することが子どもの成長につながると日頃から思っていて、ちょうどスピアーズがアカデミーを再開したことを知り、今回お願いした」と話す。「ラグビー選手のトレーニングを経験させたいし、いろいろな競技を経験することで人間性の幅が広がる」とも。

 当日、田村さんが現役時代に資格を取って実践していたというトレーニング「アニマルフロー」を紹介。動物的な動きで全身をフルに使うトレーニングで、参加したメンバーらは田村さんの動きに時々驚きながら、熱心に体を動かす様子が見られた。

 アニマルフローのトレーニングの後は、体幹を鍛えるためにタックルの体験やラグビーボールを使ったミニゲームなどを実践し、最後にクールダウンの方法についても丁寧に指導した。

 現役時代はけがで悔しい思いもしたという田村さん。「自分でけがを防げるケアを勉強して、アニマルフローに出合った。トレーニングを重ねて自分で自分の体が操れるようになると、いいパフォーマンスにつながる。サッカー選手も筋力が大事だと思うので、今日のトレーニングを取り入れてけがのないように成長してほしい」とエールを送った。

 「サッカーを切り口として、いろいろな競技ともコラボして、スポーツする場を、これからももっと提供していきたい」と齊藤さん。

 参加した海神中学3年の高橋瑠夏さんは「ラグビーを体験したのは初めて。本格的に体の動きを選手から直接教えてもらえて楽しかったし、勉強になった。これからも続けたい」と話していた。

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