「郷土かるた」を使ったかるた大会が11月19日、二和公民館(船橋市二和東5)で初開催された。
「郷土かるた」は同館と地元住民有志による「郷土かるたを作る会」メンバー6人との共同制作品。2019年で二和・三咲地区は開墾150年を迎え、「開墾150年の記念に、地域の歴史や魅力を未来に残し、子どもたちに伝えていきたい」という思いで制作された。
かるた札では、主に二和・三咲とその近隣地域の歴史や伝統、神社仏閣、施設、偉人、ブランド野菜などを取り上げ、絵札・読み札ともに全て手描きで作られている。制作に携わった鈴木悦子さんは「愛着のある二和・三咲地区の良いところや、素晴らしさを知ってもらうために郷土かるたを作った。船橋北部にも目を向けてもらえたら」と話す。
普段は同館「児童書コーナー」の本棚の上部に、絵札を拡大コピーしたものを展示している。同館総務主任の三浦洋さんは「郷土かるたはコロナ禍の間に完成したこともあり、展示のみだった。今まで披露する機会がなかったが、郷土かるたのことをもっと知ってもらうため、今回初めて大会を企画した」と話す。
かるた大会は二和公民館内の和室で行い、会場には小学1年生~5年生の児童5人が集まった。読み句が読まれると「はい」という声とともに札を取り合った。
二和東から家族連れで参加した関さんは「郷土かるたのことは知らなかったが、見てみたら地元なのに知らないことも多く、新しい発見があった」と話し、娘のゆうあさんは「かるたをするのは初めてだったけれど楽しかった。たくさん取れるとうれしい。機会があったらまたやりたい」と話していた。
同館職員の落合さんは「大会を開催でき、参加者に楽しんでもらえて良かった。一般からの問い合わせも多かったので、子どもだけでなく大人にも楽しんでもらえるよう、今後もかるた大会を開いていきたい」と話す。