
猫の保護活動を行う「猫の森」(船橋市習志野台2)などの動物愛護団体による保護犬・保護猫譲渡会が3月20日、IKEA Tokyo-Bay(浜町2)ストアエントランス前広場で開催され、多くの家族連れなどでにぎわった。
IKEA Tokyo-Bayで譲渡会が開催されるのは今回初。同店の金澤和重さんは「IKEAではペット用品の取り扱いもあり、ペットは家族の一員という考えが定着している。今日は予想以上の多くの方に興味を持って来てもらえたのはうれしい。今後も続けていきたい」と話す。
同日は「猫の森」、「OHANA」(茨城県神栖市)、「いぬ助け」(茨城県)、「Small Life Protection」(東京都足立区)の4団体から、猫20匹、犬24匹を紹介。ペットに関する手作り品やドーナツ専門店「SIUNAUS SWEETS(シウナススイーツ)北習志野店」(習志野台3)と「猫の森」がコラボした「猫の森ドーナツBOX」も販売した。
写真を撮ったり、触れたり、抱いたりしながら、スタッフの説明を熱心に聞く来場者の姿も多く見られた。
八千代市から来たという中学2年と小学5年の姉妹の母親は「いろいろな団体の犬が一度に見られる機会なので、犬を飼いたくて見に来た。小さい犬から大きい犬までいて、どの子もかわいい。娘たちと一緒にじっくり見てみる」と話した。
買い物のついでに立ち寄ったと話す30代の夫婦は「こんなにたくさんの猫がいて驚いた。実家で猫を飼っていたので、私たちも飼いたいと思った」と猫の写真を熱心に撮っていた。
同会を企画したメンバーの「保護猫カフェねこかつ」(埼玉県川越市)の梅田達也さんと「みさと動物愛護クラブ」の佐々木修さんは「各団体で譲渡会を開いているが、何となく参加しにくいという声も多いので、こうしたオープンな場所での開催は多くの人に知ってもらう機会になりとても意味がある。保護犬や猫がたくさんいることを、より多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。
北村さんは「新しい家族が決まった子もいて、今日はたくさんの方に来てもらってうれしい。一匹でも多く家族として迎えてくれることで、私たちの施設で新しい子を保護することができる。今後も続けていきたいので、ぜひまた来てほしい」と呼びかける。