
ベトナムを体感できる「シンチャオ! ふなばしベトナムフェス2025」が船橋競馬場(船橋市若松1)で7月19日・20日に開催され、両日で約6万人が来場した。
会場入り口にはベトナムの遺跡をイメージしたゲートを構え、普段は広場となっている場所に、竹やランタン飾りなどで装飾した特設ステージを設けたほか、ベトナムをイメージした建物や竹を使って組み立てた展示物を会場各所に展示した。
会場には30を超える飲食ブース・ケータリングカーが並び、バインミーやフォー、ブンボーフエ(つけ麺)、串焼き、揚げ春巻き、タピオカミルクティーなどを販売。中には、ココナツの実にストローを刺して飲むココナツジュースを販売する店や、グリーンマンゴー、ドリアンなどベトナムらしい果物を販売する店も並んだ。
実行委員長の高橋雅洋さんは、開会のあいさつで、「とにかく単純に、日本人とベトナム人がもっと仲良くなれたらという思いで開催したいと思った」ときっかけを話した。駐日ベトナム社会主義共和国大使館から参事官・グエンスアンさんも開会式に駆け付け、「日越友好協力関係は近年ますます発展している。本日は船橋でこのような文化的イベントが開催されてうれしい」とあいさつした。
物販・展示ブースには、日本に住むベトナム人向けの通信アプリ「T-CONNECT」、ベトナム人向けの携帯ショップ「HOANG HAI MOBILE」、ベトナム人と日本人の交流アプリ「Premium」、在日ベトナム学生青年協会なども出展。
ステージでは日本人アーティストとベトナムのアーティストによる音楽ステージが披露されたほか、「マッチョコンテスト」も開催。ピークを迎えたのは、初来日となるベトナムの音楽アーティスト・Truc Nhan(チュック・ニャン)さんのステージ。ニャンさんが登場すると、会場には黄色い歓声が響き、ステージが直接は見えないほど後方まで人が集まり、一緒に歓声を上げていた。そのほか、船橋のアイドルグループ「himawari(船橋)」の歌とダンスや市立船橋高校吹奏楽部によるよさこいも披露された。
20代女性のベトナム出身者は「東京からチュック・ニャンを見るために来た」と話し、市内のホテル業で勤務するベトナム人女性は「大阪からベトナム人の友達も遊びに来てくれた。ここに来てたくさんのベトナム人と出会うことができて、まるでベトナムにいるような気分になった」と感想を話していた。