船橋市地方卸売市場(船橋市市場1)の一般開放イベントとして行われた「船橋市場だョ!全員集合2015」の会場から救急車搬送された妊婦が10月11日、無事に女児を出産、これを知ったふなっしーがひそかにお祝いメッセージを送っていたことが分かった。
「船橋市場だョ!全員集合2015」は、船橋市場が農林水産省管轄の中央卸売市場から地方行政管轄の地方卸売市場へ転換したことを機に2014年から始まった市場の一般開放イベント。ふなっしーをはじめ、全国各地のご当地キャラを集めて行われた「ご当地キャラプロレス」をメーンに、市内外のよさこいチームを集めた「YOSAKOIふなばし」やB級グルメの出店、青果や水産品の即売などを、一般開放した市場で展開。午前中雨天だったにもかかわらず2万5000人を集めた。
雨天のため、肌寒い中での開幕。メーンコンテンツだった「ご当地キャラプロレス」も天候と相談しながら、開催時間を遅らせるなど、予定を大幅に変更し行われた中、開始から2時間程たった舞台裏では、救急搬送が行われていた。
この日、間もなく臨月という妊婦女性が、「少し歩いた方が身体にも良い」と考え、大好きなご当地キャラが集まる同市場に夫と外出。会場で立っていられないほどの痛みが継続して訪れ、救護を担当していたスタッフが「陣痛なら間隔が空くはず。継続的に痛むのは別の病気かも」と判断。大事を取って救急車を呼び、最寄りの産婦人科に搬送を依頼した。
産婦人科に到着しすぐに診察した結果、「胎盤剥離」と判明。緊急手術となり帝王切開により出産した。11日夕方に産婦人科へ連絡を入れ、母子の無事を確認した実行委員会スタッフは、翌日病院に見舞いに出向いたという。無事に誕生した喜びをふなっしーに報告したところ、ふなっしーは大変喜び、「元気に育ちますように梨汁ブシャー!」と激励の言葉を記した色紙とマスコットを実行委員会メンバーに託した。実行委員会からもお祝いとして「船橋市場だョ!全員集合2015」のオリジナルTシャツ、公式パンフレットを贈った。
「あの日は痛くて何も記憶がなかったが、皆さんが必死になって私のことを運んでくれたと聞いた。本当にありがとうございました。ふなっしーにも祝福してもらえて本当に幸せ」と、女性は笑顔で感謝の気持ちを話す。
担当した医師も、「救急車で搬送せずにタクシーで来ていたら非常に危険な状態だった。大事を取ってくれたおかげで事なきを得られたので本当に良かった」と、同イベント実行委員の措置に感謝の言葉を掛けた。