船橋市郷土資料館(船橋市薬円台4、TEL 047-465-9680)2階で現在、写真展「船橋の昭和-写真で見る戦後70年-」が開催されている。
毎年4月から初夏にかけて写真展などを開催している同館だが、戦後70年を迎える今年は、1945(昭和20)年以降の同市内の風景や出来事の写真と、人口の推移などの統計データを展示。船橋の歴史を市民に振り返ってもらう展示で、当時を知る世代には懐かしく、若い世代には新鮮に、かつての船橋を知ることができる内容になっている。
展示している写真は、船橋市所蔵のものと市民から貸し出された総数約50点。市報などに過去掲載された写真もあるが、なるべくこれまでに公表されなかった写真や当時の人々の様子が分かる写真を選んだという。
1952(昭和27)年からほぼ10年おきに撮影された船橋駅南口の航空写真には、建設中の西武百貨店が写り込み、変わりゆく情景を見ることができる。
写真以外の展示もあり、メーンは終戦前、天皇臨席の「御前会議」の様子が描かれた絵画と、終戦の詔書(玉音放送)の原稿の複写だ。原本は現在、当時の首相であった鈴木貫太郎氏の記念館および国立公文書館に所蔵され、簡単に複写も許されないことから、これらの資料は非常に貴重なものとなっている。
「興味深い展示や写真があり、どの世代でも楽しめると思う。多くの市民の方に見ていただきたい」と担当の菅野さん。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館無料。月曜休館。