船橋の中心地を流域に持つ海老川(船橋市市場2)の治水工事を記念して、30年前に立ち上がった「海老川親水市民まつり」が6月7日、30回目の節目を迎えた。
古くから暴れ川として悪名高かった海老川。その流域が市の中心部を流れていたこともあって、治水工事前には台風などの影響で多くの住宅や住民への被害があったという。
「暴れ川から恵の川への転換」を目指して、海老川を「市民に親しまれる、憩いの場所にしたい」という思いから始まった同祭り。第1回開催当時は野田佳彦元総理も28歳で参加。当時、「海老川造形市民まつり」という名称だったこの祭りに、「作品を出品していた」と式典のあいさつで話した。
この日の式典には、野田元総理、松戸徹船橋市長、松本文化船橋市教育長、中村静雄船橋市議会議長など多くの来賓が出席。30年前から関わっている人々の思いなどが語られた。
祭りは100を超える出店による模擬店ブースと、仮設ステージで行われる演目の二本立て。会場内の清掃は、学校法人中山学園が主体となって進めている「まるごみ船橋」が行った。模擬店は、フリーマーケットやセミプロの商業者による販売、市民サークルによる活動費捻出のための出店などさまざま。実行委員長の大原俊弘さんは、「この日の来場者数は2万人ではないか。好天に恵まれた」と笑顔を見せた。
参加費300円で参加できるスタンプラリーは、特賞に自転車をプレゼント。「特賞はこの10年変えていないけれど好評」と実行発起人の一人。