農業体験農園「旬菜園」(船橋市印内2、TEL 070-6987-1183)で現在、2月から開始する農業体験の会員を募集している。
募集を始めたのは、西船橋エリアで小松菜を中心に農産物を生産している加藤義久さん。体験農園とは、家庭菜園のために農地を借りる一般の市民農園とは違い、現役の農地で耕作を体験するもので2014年にスタート。会員は1年を通じ、割り当てられた区画に園主の講習や指導を受けながら野菜栽培に取り組む。
毎年2月から1年間を期間とし、1区画約7.5坪に20種類ほどの野菜を栽培する。月に2回講習を行い、鍬(くわ)の持ち方、種のまき方から指導する。農具などは一式用意してあるため、会員は手ぶらで畑に来ることができる。
加藤さんは、西船橋の小松菜農家で組織している「西船橋葉物共販組合」の組合長を務めていた経験もある。西船橋駅周辺の飲食店とコラボして行った小松菜メニューの食べ歩き「こまつなう」の立ち上げに関わり、農家同士の勉強会に参加するなど、積極的に地域と関わりに取り組んでいる。
今回の体験農園は、近隣の住民や市民に農家のことをもっと知ってもらおうという取り組みの一環。参加者は、2~3月に行われる「講習会」に参加し種まきを行う。4~5月は個々に畑を管理。毎週金曜~日曜には相談日を設け、加藤さんが農園に常駐している。農業体験を通じて得た疑問などはここで加藤さんに相談し、解決することができる。
「今まで3年間には無かった例だが、仕事などが忙しくてどうしても雑草取りや水まきなどの作業に来ることができない方にはサポート制度も設けている」とバックアップ体制も充実させる。
「いいものを作るだけでなく、知ってもらうことが大切だと実感した。畑は肥料など臭いがあるものも多い。地域の人に知ってもらうためにも、農業についての理解を広めたい」と加藤さん。「50歳過ぎて地元に何か還元できないかと考え始めた。多くの方に作る楽しみを知ってもらい、おいしい野菜を採れたてで食べていただききたい」とも。
入園料は1年間で4万円(税別)、区画内の野菜、肥料、種苗、農具、資材が含まれる。募集は1月31日まで。応募はファクス(FAX 047-434-7466)またはメール(syunsaien@willcom.com)で受け付ける。