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船橋産ニンジンを使ったドレッシング、東武船橋で販売開始も売り切れ間近

船橋にんじんの知名度向上に期待をよせられる「船橋にんじんすりおろしドレッシング」

船橋にんじんの知名度向上に期待をよせられる「船橋にんじんすりおろしドレッシング」

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 東武百貨店船橋店(船橋市本町7)内のセゾンファクトリーで12月3日、船橋産のニンジンを使った「船橋にんじんすりおろしドレッシング」(972円)の販売が始まった。予想以上の売れ行きで生産が追い付かないほどになっているという。

店内の様子

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 船橋産のニンジンは地域商標を取得しているブランド野菜。西船橋の小松菜は生産者の2代目チームの活躍で広く知れ渡り、「船橋のなし」は梨の妖精ふなっしーの活躍で全国的に知名度を上げた。「船橋にんじん」は地域商標を取得して以来、市内のニンジン農家関係者は「いいPRの方法がないものか」と頭を悩ませてきたが、今回のドレッシング開発によって「船橋にんじんの知名度向上に大きく貢献してくれるのでは」と期待を寄せる。

 開発元のセゾンファクトリーは山形県東置賜群に本社を構える企業。有名ホテルや高級カフェチェーンのジャムやドレッシング製造卸に端を発し、近年は飲む酢やジュースなどの製造販売も手掛けるようになり、全国に小売店舗約30店を構える。

 産地や栽培方法などにこだわりを持つ農産物を見つけ出し、手作りで製造する同社の商品は全国各地の百貨店などで1,000円~4,000円で販売されるが、生産が追い付かないほどだという。

 今回、「船橋にんじんドレッシング」の開発に携わったのは船橋店の高橋信晴店長。同店に赴任して3年目の高橋さん。「何かほかとは違う商品を作ることはできないか」と赴任当初からオリジナルのものを模索していたという。東武船橋店の紹介で船橋産のニンジンにたどり着き商品化したものの商標などの権利関係の調整がうまくいかず、「船橋にんじん」を名乗ることができなかった。

 翌年、東武の勧めで船橋のニンジン生産者である飯島清さんと出会い、「千葉にんじんドレッシング」として3000本を生産、瞬く間に売り切れたという。さまざまな調整を経て、3年目の今年、「船橋にんじんドレッシング」と名乗り販売することができた。

 畑を視察に行き、農園を見て感動したという高橋さん。飯島さんのニンジンに対する愛情の深さ、エコファーマーを取得し細部までこだわりをもった農法、何よりもニンジンの味に感動したという。「今までいろいろなニンジンでドレッシングを作ってきたが、船橋レッドの味の濃さや甘さがピッタリはまった」と言う通り、販売開始から「船橋にんじんドレッシング」は好調な売り上げを記録する。「全国の店で売り上げがナンバーワンになった。単一商品でこれだけ売れる商品は、10年いるが全社的に初めてのことだと思う」とも。

 初回3000本を生産したが間もなく在庫が無くなる勢いだ。「22日に追加生産をする予定だが、年内いっぱい持たないかもしれない」と満面の笑みを見せる。

 営業時間は10時~20時30分。

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