船橋市内の梨農家の若手生産者による「研究部」が2月19日、新たな組織運営をスタートさせるために船橋市農業センター(船橋市金堀町)でスタートアップ会議を行った。
研究部は、約20年前に船橋市果樹園芸組合の下部組織として始まった若手生産者の研究チーム。生産技術や品質、生産性の向上による収量の増加などを目的としている。市内に120軒以上ある梨農家の中から50歳までの若手生産者を集め組織し、新梢管理講習会や秋枝落とし講習会、剪定(せんてい)講習会やメンバーでの視察などを行ってきた。最近は地区ごとの活動が目立ち、市内全域にわたる活動が減っていたという。
そこで、テコ入れのために全梨農家にアンケート調査を行い、研究部の存続とその活動内容について関心度の高さを探ったところ、20~30代 の若手8人が研究部の存在意義を高く感じていることが分かった。今回の組織改編はこの8人を軸に研究部の活性化を図ろうというもの。
新体制では、従来の生産技術向上に向けた講習をベースに、各地の視察を行う。メンバーで梨の生産技術について情報交換を行い、梨の産地としての全体的な生産量向上を目指すという。
さらに、外部の企業や団体などとの連携による新商品の開発なども視野に入れる。全国的に関心度の高いブランドの「船橋のなし」とあって、新商品の開発に関しては既に数件のオファーがあるという。