船橋漁港周辺で10月8日、「第10回御菜浦・三番瀬ふなばし港まつり」が行われ、雨の中、大勢の来場者が訪れた。
同祭りは、「食べておいしい、触って楽しい、買ってうれしい 五感で味わう、船橋の海」をキャッチフレーズに、船橋港親水公園(船橋市浜町2)と船橋漁港内(湊町3)の2会場で開催。第1会場の船橋港親水公園には屋外ステージを設け、湊町小学校や中学校の吹奏楽部やこども和太鼓の演奏を披露。10周年特別企画の一つとしてアルゼンチン出身のプロ演歌歌手・大城バネサさんが女漁師姿で登場し、小雨が降る中、熱唱した。
第2会場では、船橋の農水産物を販売する出店のほか、船橋にゆかりのあるバンドによる路上ライブを展開。船橋の海で水揚げされたホンビノス貝やスズキ、船橋産の農水産物、船橋の特産品「ふなばしセレクション」の販売ブースが並んだ。海上保安庁が子ども向けに行う「制服を着て記念撮影」や「東京湾水族館」と題した東京湾の生き物に触れるブース、船橋漁港をバックにした地元団体による音楽演奏やダンスなども繰り広げられた。
八千代市から夫婦で訪れた国西健史さんは、ヨットや漁船「太平丸2001」で三番瀬や貝殻が自然に堆積してできた貝殻島の見学ツアーに参加。「知人からこのイベントを教えてもらった。ヨットに乗るのは初めてで貴重な体験ができた」と笑顔で話していた。
開始時には時折小雨が降る程度だったが、午後から風雨が強まり、途中で中止となった。
実行委員の半田晶子さんは「三番瀬は江戸時代から御菜浦(おさいうら)と呼ばれ、将軍家の台所の役割をするほど豊かな海。現代は街に押されているが、船橋の豊かな海の魅力をこの機会に知ってもらい、海を中心に船橋が栄えたらと思う」と話す。