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「ふなばしお店グランプリ」初開催 商品・店舗デザイン部門でグランプリ決定

受賞者

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 船橋市役所で1月17日、「ふなばしお店グランプリ2016」の受賞店舗の発表と表彰式が行われた。

商品・サービス部門」受賞者の御菓子司 扇屋 坪田さん(左)

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 「ふなばしお店グランプリ」は今回が初開催。船橋商工会議所と船橋市が一体となり、域の人々に愛される「これぞ船橋の名店」を決める。さまざまな個性を生かした魅力ある店舗を発掘し、個店の魅力を情報発信することで、店舗のさらなる魅力向上と他店の意識向上を図り、個店だけではなく商店街などの活性化につなげていくことを目的としている。

 部門は「商品・サービス部門」「店舗デザイン部門」の2つ。中小企業診断士、インテリアコーディネーター、建築士などで構成される審査員が1次審査(書類審査)と2次審査(臨店審査)を行い、応募のあった店舗の中から実行委員会で受賞店を決定した。初開催となる今年は、両部門合わせて44店舗から応募があった。

 1回目となる今回のグランプリは、商品・サービス部門=「御菓子司扇屋」、店舗デザイン部門=「菓子工房アントレ」が受賞した。

 実行委員長の椎名博信さんは「選考に当たって実際に店を訪れてみて、船橋の個店の魅力を再認識した。受賞した店舗を紹介することで大いに繁盛してもらうことを願う。今後もエントリーしようという意欲をもって、さらなる魅力向上を図ってもらいたい」と講評した。

 商品・サービス部門でグランプリを受賞した「御菓子司扇屋」社長の坪田知之さん(53)は「まさかグランプリを頂けるとは思っていなかったので恐縮だが、大変光栄。その名に恥じないよう、お客さまの信頼を頂くよう、さらに努力していきたい」と受賞の喜びを語った。

 1966(昭和41)年創業で昨年50周年を迎えたという扇屋。季節の和菓子、赤飯、饅頭など、すべて自家製造。中でも餡(あん)の品質と使う水にはこだわりがあるという。「小豆から餡を作っている店は意外と少なく、餡作りは大変な作業だが、その大変さが楽しい」と話す。「『お客さまに喜ばれるお菓子を作って、従業員や地域の方々に幸せを追求していく』という店の理念の下、そうして作るお菓子を通じて船橋をPRできれば」と坪田さん。

 店舗デザイン部門でグランプリに輝いた「菓子工房アントレ」社長兼オーナーシェフの高木康裕さん(43)は「初開催のグランプリ受賞だけに身が引き締まる思い。1971年に創業し、2代目として今年で47年目に入るが、この受賞はこれからの拍車にもなる。これは通過点として受け止め、自分が生まれ育った海神で今後もっと発展して客を引き寄せる店作りをしていきたい」と今後の抱負を述べた。

 店舗は2015年11月に2カ月間かけて改装した。改装には、自身もメンバーの一人である船橋市内の若手経営者グループ「ふなっち」の仲間の1級建築士に設計を依頼し、一緒に造り上げていった。ダークブラウンの壁に黄色のリボンをかけケーキを連想させる店舗外観に、内装はロールケーキをイメージ。中に入ってもたくさんの商品を陳列し、来店客に喜んでもらえるような店にしたかったという。「これからも地元のつながりを広げ、船橋のため、自分自身のために仕掛けて、船橋を盛り上げていきたい」と高木さんは熱く話す。

 出席した松戸市長は「船橋にはバラエティーに富んだ店が多くある。お店グランプリを受賞された人たちがつながって、和気あいあいと次の新たな船橋の街づくりをしていってもらいたい。そして市として市民に愛される店を発掘し、多くの人に紹介して、船橋の活性化につながっていってもらいたい。今年は市制施行80周年という記念の年。受賞された方々には、これからも頑張っていただきたい」と締めくくった。

 ふなばしお店グランプリ2016の受賞店舗は以下の通り。

◆商品・サービス部門 グランプリ=御菓子司扇屋(松が丘4)、準グランプリ=海藻専門店たまも(八木ヶ谷1)、珈琲豆のおおつか(前原西2)、FELIZA(本町4)、街のピザ屋コンパーレ・コマーレ(湊町2)。 ◆店舗デザイン部門 『グランプリ』=菓子工房 アントレ(海神6)、『準グランプリ』=割烹旅館玉川(湊町2)、シュガーシャック(東船橋1)、つるや伊藤(本町4)、フラワースタジオ 我蘭堂(松が丘1)。

 表彰された店舗は「広報ふなばし」や船橋市ホームページ、商工会議所会報誌をはじめとしたさまざまな媒体でPRしていく予定。

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