千葉県いすみ市のJAいすみ夷隅・岬経済センター裏の田んぼで5月7日、食育と米食の普及、地方創生を兼ねた企画「家族でお米作り体験」が開催され、100人を超える家族連れが田植え体験を楽しんだ。主催は下総中山駅近くの「まきの米店」(船橋市市本中山3)。
同企画は同店が以前から県内の生産者と協力して実施してきたもので、現在はいすみ市・匝瑳市という県内の米どころだけでなく、鎌ヶ谷市(ファイターズタウン鎌ヶ谷)、船橋市(西武百貨店船橋店)などでも行うようになり、企業からの引き合いもあって複数地域で行っている。
同店の牧野基明社長は商業施設の催事なども複数手掛ける。同日行われた企画では、田植え体験を行うだけでなく、船橋市内の給食でもなじみ深い「八千代牛乳」の生産者高秀牧場とコラボし搾乳体験を実施。1人1,500円の参加費には地元産の米と同牧場のジェラート引換券が付くなど生産者や地元の産品を自然に知ることができる工夫を凝らす。
イトーヨーカドーとのコラボで5月27日に実施予定の匝瑳市飯高寺の企画では、産地と関東における日蓮宗の主要な壇林の一つで「飯高壇林」とも呼ばれる飯高寺の歴史を体験できる散策がセットになっている。
今季は、5月28日に匝瑳市で実施予定の「家族でお米作り体験」は現在、参加応募を受け付けている。同店の企画は募集開始と同時にすぐに埋まってしまうことが多いという。「リピーターも多く、毎年顔を見る方もチラホラ。お互いに子どもの成長を楽しみにするコミュニティーもできつつある」と家族で参加の男性は話す。
田植えだけでなく、稲刈り体験、開催時期によってはトウモロコシ狩り体験やピーマンもぎ体験、かかし作り体験なども実施している。