船橋駅北口の裏通りで営業している「駄菓子屋りゅうくんの店」(船橋市本町5、TEL 047-422-6002)が現在、テラス席を準備している。
店主の松田誠さんは、昔飼っていた犬の名前「りゅうくん」を駄菓子店の名前に付け本町の裏通りで営業をしていたが、小中学生を中心に高校生にも口コミで人気が広まった。昔懐かしのお菓子と独創的なメニュー構成、奇抜なアイデアなどで話題となり、メディアに登場する駄菓子店の代表的な存在になった。
そもそも子どもたちを対象に開業した同店だったが、「ここで待っているのも暇だ」という付き添いの保護者から出た一言にニーズを見い出し、時間をかけて庭先スペースを改造、カフェ営業できる体制を整えていた。
約5坪ほどの庭兼通路にテーブルと椅子を配置。現在4席のテラス席を設けている。今後、開店までに倉庫を移動させ、最大で4席まで増やすつもりだという。「ここは、すごく涼しい。風が抜けるから夏にはいい」と松田さん、夏に向けての需要を取り込むための操業をほのめかすが、同店は8月は夏休みのために1カ月間ほぼ休業となる。
日陰のスペースを利用した今回のテラス席設置だが、心配になるのはやぶ蚊問題。「日本の伝統蚊取り線香があるので大丈夫」と害虫対策にも余念が無い。
船橋駅北口の路地裏にあるため、とても見付けにくい同店。今回のカフェ併設に際して、バス停風の看板も作った。通りからも人目を引きつけ、店まで誘導する狙いだ。
テラス席は庭先だけに「ガーデンテラス伝助」と名付け、「りゅうくんの店」とは別ブランドで営業する。「メニューはチョコレートケーキ(194円)などを検討中」と松田さん。自家製ゴーフル(140円)、ドリップコーヒー(250円)なども予定しているがメニューも模索中だ。
スタッフは松田さん一人だけで土日は忙しくて対応できないため定休日にするという。伝助スペースは月曜・水曜・木曜・金曜の週4日営業。営業時間は13時~16時を予定。7月後半にプレオープンし、夏休みの終わった9月ごろに本格オープンを予定している。
りゅうくんの店の営業時間は15時30分~19時(土曜・日曜・祝日は13時~)。火曜と第2・4水曜定休。