船橋駅南口の本町通りにベトナム料理「SEN（せん）」（船橋市本町2、TEL 047-401-7363）がオープンして間もなく2カ月がたつ。

店内の様子（関連画像）

　店主はベトナム出身のカオ・リンさん（33）。リンさんはベトナムの高校を卒業後、2003年に大学生として来日。日系企業で働いていた母親に勧められ、留学を決めたという。

大学卒業後はベトナムとの関係のある企業で1年半勤め、その後独立し、エステティックの美容液に関連する会社を立ち上げた。「自分の国や料理をもっと知ってほしい」との思いから、かねての夢であった飲食業に進出した。

　住居のある埼玉県で1年以上物件を探していたが見つからず、知り合いに紹介された船橋の同物件に店を構えた。「いつか大宮でも店を出したいと思っているので、今は船橋しかないが船橋支店にした」とほほ笑む。

店名の「sen」はベトナム人にはなじみのある「ハス」を表す。店舗面積は約42。店内は、リンさんがベトナムから取り寄せたランプや装飾品、写真などで装飾し、異国情緒を演出。1階はカラオケを設置した個室1室、2階は個室1室と4人掛けと2人掛けのテーブル席を用意し、店舗全体で50人ほど収容できる。

　スタッフは全員ベトナム人で、30年以上の経験を持つベトナム人シェフが中心となってメニュー作りを行っている。本場と同じ味付けの料理もあるが、日本人の口に合うベトナム南部の味をさらに日本人向けにしたメニューもあるという。

　ランチはフォーと生春巻き、デザート、ドリンクバーが付いたセット（850円～）を用意。フォーは鶏肉や牛肉、海鮮などから選ぶことができる。ディナーメニューは牛肉フォー（900円）、蒸し春巻き（4本、800円）や綱揚げ春巻き（5本、900円）、エビと豚肉のベトナムお好み焼き（1,080円）などのほか、飲み放題が付いたコースも（3,500円～）。

　小学生の子ども2人の母親でもあるリンさん。5月下旬からは、本町で「毎日子ども食堂」をコンセプトに活動している「カカワリ食堂」の協力店舗として始動する予定。

「1人でも家族でもベトナムの雰囲気と味を楽しんでほしい。ベトナム人にも気軽に来てもらえれば」と呼び掛ける。

　営業時間は11時～15時30分、17時～23時。