JR東船橋駅近くの「おおすか整形外科」(船橋市東船橋1)で7月14日、「膝の治療や痛みの疑問を解決する」をテーマにした「第25回転ばぬ先の体操教室」が開催された。
前半には「Q&Aの時間」があり、「O脚になると治らないの?」「軟骨が減っているから手術?」「ダイエットは必要?」「手術をしたら正座ができない?」「手術の費用はとても高い?」「人工関節は入れ替えが必要?」などの16の質問に対し、プロジェクターで説明を加えながら同院の大数加光治院長が回答した。
後半は、膝痛予防のための体操をレクチャー。始めに参加者は「ロコモ度テスト」で下肢筋力のチェックをした。老後を脅かす「ロコモ」とは、骨や関節、筋肉、神経など「運動器」の疾患による移動機能の低下を指す「ロコモティブシンドローム」の略称で、同院でも対策の必要性を呼び掛けている。
参加者それぞれが現状を確認した後は、実際に体を使って運動をした。まずは膝を柔らかくするためのセルフリリースとして、太もも後ろやふくらはぎのストレッチをし、太ももやふくらはぎ上で筒を転がしながらほぐし、よく曲がるための大腿(だいたい)四頭筋のストレッチなどタオルを使いながら膝や太ももの曲げ伸ばしを行った。徐々に運動内容は高度になり、ブリッジやスクワットを行った。
最後に大数加院長が「1日10分程度が目安なので、ちょっときついなと思ったところから、追加であと5秒、あと1、2回やるとよい。しっかりきたえて丈夫な膝にしよう」と締めくくった。参加者の市内在住の女性は「楽しかった。また来て挑戦したい」と同院を後にした。
同クリニックでは今後も数カ月置きに、テーマを設けて痛みの予防や解消に関する教室を開く予定。同院の患者に限らず、誰でも無料で参加できる。