全国に約70の民間図書館を設立し街づくり活動を行っている「NPO法人情報ステーション」(船橋市本町4)が7月1日、街と本をキーワードにしたフリーペーパー「情報ステーション」を発行した。
情報ステーション代表であり、同冊子編集長の岡直樹さん(34)は船橋市出身。もともと会員向けに会報誌を不定期発行していたが、今年で15周年を迎えることをきっかけに、一般市民にも街づくり活動や本の良さを知ってもらうため、季刊誌の発行に踏み切った。
創刊号の特集では、佐倉市で行われたイベントや空き家を利用した街づくりの取り組みなどを紹介。ほかにも、松戸市でクラウドファンディングで誕生した書店や、社宅を改装して造られたクリエーター向けアトリエ工房、本を読むのに落ち着けるカフェなどを紹介している。
編集メンバーは岡さんを含めて5人。岡さんは「もともと会報誌がベースとしてあったので、編集メンバーも仲間内から募った。皆、住んでいるところもばらばらでなかなか会う機会がなく、全員がそろっての編集会議は一度もできなかったが、それぞれがネタを持ち寄り、いいものができた」と話す。今後も船橋市を中心として、千葉県全域を対象とした街づくりの情報を発信していく予定だという。
冊子はB6サイズ、8ページのフルカラーで、3000部を発行。情報ステーションが運営する船橋市と習志野市の民間図書館や、市立図書館で配布している。