梨の重さを競う「なし大玉コンテスト」に出品された15点の梨が、ららぽーとTOKYO-BAY(船橋市浜町2)で10月3日~5日、展示された。
船橋市果樹園芸組合の主催で、市内で収穫された「船橋のなし」を広めるために1987(昭和62)年から始まり、今年で32回目。審査は「新高(にいたか)の部」と、新高以外の品種が出せる「その他の部」の2部門で実施し、重量を競って最優秀大玉賞を決定している。
これまで市役所1階で展示していたが、「船橋のなし」を市外の人にも幅広く知ってもらうため、初めてららぽーとTOKYO-BAYで展示した。
今回は「その他の部」で齋藤英隆さん(大健園)の梨(品種:かおり)が3144グラムを記録し、前回まで1位だった2829グラムを大きく上回り、過去最大となった。「新高の部」では櫻井誠さん(桜井農園)の梨が1657グラムで最優秀大玉賞を受賞した。
齋藤さんが営む大健園(大穴北)で働いている女性は「去年は梨が傷付いてしまったために出品できなかった。今年は暑かったので朝夕の水やりが欠かせず大変だったが、この大きさの梨を見た時はうれしかった」と話す。3キロを超える重さだったため、傷付けないように2人がかりで15分ほどかけて取り上げたという。
農業センターの広瀬亮介さんは「この大きさを見た時は、関係者一同どよめいた」と笑顔で話す。
審査結果は以下の通り。
●新高の部
最優秀大玉賞=1657グラム櫻井誠(大穴北)、1等賞=1631グラム斉藤安彦(大穴南)
●その他の部(入賞者は全てかおりを出品)
最優秀大玉賞=3144グラム齋藤英隆(大穴北)、1等賞=2630グラム鈴木茂(藤原)