和風カフェ「惣菜屋 和(なごみ)」(船橋市海神2)が11月2日、東葉高速線東海神駅近くにオープンし、週3日の営業を続けている。口コミでゆっくりと地域になじみ始めている。
古い一軒家を改装し、どこか懐かしさを感じさせる趣となっている同店。店内には、子連れ客に向け幼児向けおもちゃも置いている。2階には、ふすまが鏡になっている8畳の個室も用意し、レンタルスペースとしてママ会やワークショップなどにも応じる。
同店の運営を担当する小林さんは「船橋市は東京のベッドタウンで共稼ぎの家族が多く、増加傾向にある。働く家族の食と健康と笑顔をサポートできないかと考えた」と話す。「食から地域の健康と笑顔を支援したい」という方針から、メニューは全て管理栄養士の資格を持ち、保育園給食の栄養士担当の経験もあるスタッフが考え、調理している。
持ち帰りも可能な総菜は無添加の調味料を使って手作りしたものばかり。小林さんは「量販店のお総菜を買うのをためらいがちな高齢者が安心してテークアウトできる。栄養と健康を考える一人暮らしの方にも、通いやすいお店にしたい」とも話す。
ランチメニューは「本日の総菜プレート」(1,000円)のみ。プレートには野菜中心の料理4品、メイン料理、おにぎり2個、具だくさんのスープ、有機健康茶・麦茶が付く。主食がおにぎりなのは「子育て中のお母さんが授乳しながら片手でも食べることができるから」と小林さん。おにぎりは「大きめ」サイズでのオーダーにも対応し、男性も満腹感を得られるように配慮する。
「お子様プレート」(500円)は、野菜中心の料理2品、メイン料理に加え、主食はおにぎり1個か米麺のうどん、米粉蒸しパン1個から選べる。うどん以外を選んだ場合は具だくさんのスープが付く。
デザートは「日替わりデザート3種盛り」(500円)。デザートメニューには小麦粉、乳製品、卵を使っていないものも用意し、蒸しパン、チーズケーキ、ブラウニーなどにはなるべく米粉を使う。チョコレートの代わりにココアを使うことでできるだけ添加物が入らないようにし、白砂糖は使わず体を温めるてんさい糖を使う。
「地域の子育て世代、家族、また高齢者のコミュニティーの場として、和んでいただければ」と小林さん。
営業時間は火曜・金曜・土曜の11時~15時。来店者の増加に伴い、開店日を増やす予定。