船橋の食品メーカー「石井食品」(船橋市本町2、TEL 047-435-0141)が4月4日、市原市立里見小学校跡(市原市徳氏)で「千葉県の地域活性化」をテーマにした交流会を初開催した。
同交流会は、「第四の創業期を迎えている」という石井食品が新しいチャレンジとして、「地域に昔から伝わる調理方法、地域の良い農水産物を発掘して紹介する」取り組みを具体化したもの。
石井会長によると、同社が大切にしてきた理念「安心、安全な食材を無添加で調理」を突き詰めたところ、「採れたてのタケノコは刺し身にできるほどおいしいい。旬の食材は、煮る、焼く、ゆでる、蒸す、揚げるなど、収穫後すぐに調理するとおいしさが違う」との結論に行き着いたという。
同社では2016年から、八千代(関東)、丹波(関西)、佐賀(九州)のそれぞれある工場の地域で、知られざる農水産物を見つけ出し、収穫後すぐに調理・加工して出荷する取り組みを行っており、同年には山梨県大月市と取り組んだ「大月の玉ねぎがつまったハンバーグ」を商品化した。
本社工場のある千葉県では、「成田の栗 栗きんとん」(成田市)、「多古米の麦ごはん」(多古町)、「長狭米のごはん」(鴨川市)、「上総米の玄米ごはん」(木更津市)、「八千代にんじんのまぜごはんの素」(八千代市)、「炊き込みごはんの素」(市原市)、「姉崎大根のおろしソースハンバーグ」(市原市)、「大多喜のたけのこごはん」(大多喜町)、「白子町の玉ねぎ使用ハンバーグ」(白子町)、「大浦太ごぼう煮」(千葉市)と多彩なコラボ商品を開発している。
この日の交流会では、同社社員をはじめ、取引先企業の関係者、千葉県各市町村の担当者、生産者など250人が一堂に集まり、地域食材を使ったメニューを試食しにぎわいを見せた。