新京成線高根木戸駅近くにあるカフェ「オリーブの木」(船橋市習志野台1)で9月15日、3回目となる「子ども食堂」が開催された。
船橋市出身で同店オーナーの伊藤美津子さんは、2000(平成12)年ごろまで英語塾を経営してきた。その後、2015(平成27)年に同店をオープン。金曜・土曜の13時~18時の営業で、看板メニューは「本場ベトナムコーヒー」(300円)。軽食なども用意し、不定期で映画の上映会なども行っている。カフェには、近隣に住む子育てを終えた主婦、定年退職した男性、憩いを求めるビジネスマンなどが集ってくるという。
伊藤さんは「子ども食堂」を開催したいと思ったきっかけについて、「知人から、近隣マンションに住むシニア世代の女性が子どもにそっけなくされてしまったという話を聞いた。もっと子どもとシニア世代が近づける場を作りたいと思った」と話す。伊藤さん自身も、英語塾を経営していた頃に、「自分の子どもの夕食時には一緒に居てあげられなく、子どもに寂しい思いや孤食をさせてしまった」経験も、開催を後押ししたという。
同店を、地域の高齢者、子育て中の母親、子どもなど老若男女が気軽に集えるコミュニティーの場にしようと昨年から仲間3人と準備を進め、今年7月に子ども食堂の第1回開催に至った。
7月に開催した1回目は、「右も左も分からないまま終わってしまった」と伊藤さん。8月の2回目は夏休みだったこともあり小規模で開催し、今回の3回目に至った。
参加した家族の主婦は「今日は主人が休みだったので、近所だし家族全員で来た。ホッとできる場所を見つけた」と話し、親子で参加していた母親は「ネットで『子ども食堂』で検索したら、近所にあったことを知った。また来たい」と話した。
伊藤さんは「作業はだいぶ慣れてきたが、次回はもっと認知してもらえるようにしないと」と抱負を話した。
毎月第3日曜に開催。