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船橋に「毎日どこかで」がコンセプトの子ども食堂 飲食店の協力で実現

協力店の一つ「ルンピニブッタ」の店長と中林さん

協力店の一つ「ルンピニブッタ」の店長と中林さん

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 「毎日どこかで子ども食堂」をコンセプトとした「カカワリ食堂」が、市民文化ホール近く(船橋市本町2)の4店舗と東図書館近くの1店舗でスタートし3カ月がたった。

ルンピニブッタのメニューの一例(関連画像)

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 「カカワリ食堂」を運営するのは「チームカカワリ」。船橋在住の中林リカさん(42)が中心となり、サポーター店舗とスタッフ、ボランティアスタッフで活動している。同チームを作ったきっかけは、現在3人の子育て中でもある中林さんが夕食時に調剤薬局に行ったとき、まだ幼い子どもがカップラーメンを食べている姿に衝撃を受けたことがきっかけだという。「家庭のさまざまな理由で『孤食』している子どもたちの居場所づくりができればと思ったのもきっかけの一つ」と話す。

 今年5月にチームカカワリを結成し、学校が休みになる夏休み前にスタートすることを目標として準備を始めた。「既存の子ども食堂はイベント型なので、毎日行ける子ども食堂を作りたかった。協力してくれる店を探して、取りあえずやってみようと思い切って始めた」と中林さん。現在は中林さんの思いに賛同した5店舗で子ども食堂を実施している。

 毎日いずれかの店で17時~19時、中学3年以下の子どもは200円で各店オリジナルメニューの夕食を食べることができる。「どの店も大型店とは違う温かみのある店なので、一人で入っても安心して食事ができる。子どもたちを地域で見守ることができれば」と中林さん。カカワリ食堂をさらに盛り上げていくために、中林さんが主となって作詞、中林さんと親交のあるシンガー・ソングライターの諸岡ケンジさんが作曲した「カカワリ食堂テーマソング」も完成した。

 「現在は協力店が同じ通りにあることから、ここを『カカワリストリート』として位置付け、ここから発信して線から面へと船橋全体に、さらには日本全体にどんどん広げていきたい」と今後の目標を話す。

参加店は以下の通り。月曜~金曜=ネパール・インド料理「ルンピニブッタ」、月曜・金曜=ソルロンタン専門店「マルキン」、火曜・木曜=肉バル「YAMATO」(火曜は「ラシサダイニング」も)、毎月1回水曜日の小教協中教協の日=「カフェ ウフ」。営業時間は17時~19時で、中学生以下の子どもは200円。

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