「ワーカーズコープちば」(船橋市高根台6、TEL 047-467-4920)の1階駐車場で、食品の無料配布をする「おむすびぱんとりー」が4月26日に行われ、約40組の子育て世帯が無償で食品の詰め合わせを受け取った。
同イベントを企画したのは、おむすび食堂実行委員会。「おむすび食堂」とは、ワーカーズコープちばの組合員を含む地域の有志によって発足され、「人と人、人と地域を結ぶ食堂」をテーマに、あらゆる境遇の人たちが利用できる食堂を目指している。「ワーカーズコープちば」の社会連帯活動の一つとして承認されている団体。
通常は高根台地域の中で「子ども食堂」と読み聞かせや工作などを織り交ぜて開催しているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2月は開催を中止に。しかし3月には子育て世代の応援企画として「おむすびぱんとりー」と題し、パンやミートボール、野菜などを配布した。
同実行委員会の及川恵さんは「3密を防ぐために外でできることを考え、パントリーに踏み切った。 普段から保管している食材をこのまま手元に置いておくよりも、多くの人に消費してもらえたら」と第2回開催に至った経緯を話す。
同実行委員には普段から、サポーターや近隣の人から食材の寄付が集まっている。今回はそのほかにも「フードバンクちば」「フードバンクふなばし」「業務スーパー」「ライオンズクラブ」からも食品の寄付があったという。4月9日に船橋市から「ふなばし子ども食堂ネットワーク」宛に寄付があった、市内の小中学校で使用予定だった学校給食用食材の一部も配布に含まれた。
配布の対象は子育て世代限定とし、ビニール袋いっぱいにカレーのルーや野菜、カップラーメンや菓子などが詰め込まれた。配布開始後30分で用意された40世帯分の配布が終了した。「数組の方にはお渡しできなかった。来てくれた人に『食品を受け取ったらすぐに帰ってください! 集まらないでください!』と、言わなければならなかったことがつらかった」と及川さん。
「今までは食を通じた居場所作りとしての活動が主だったが、コロナが収束するまでは、できる限り『フードパントリー』として食品配布の活動をしていきたい。食料品と一緒に子育て世帯に有益な情報も載せていけたら」と意欲を見せる。