船橋市を代表するブランド果実「船橋のなし」のギフト用「ふなっしー梨箱」の2020年デザインが決定し、6月15日、予約受け付けが始まる。
船橋のなし「ふなっしー梨箱2020」のデザイン決定 「大切な人への贈り物」表現
2013(平成25)年、梨の妖精「ふなっしー」が船橋の梨農家に協力して始まった同企画。毎年箱のデザインを変え、ふなっしーファンをはじめ、大切な人へのギフト、市内外の顧客へのお中元などのニーズに応え、毎年好評を得ている。
梨箱の容量は5キロを基準にした段ボール製で、品種や大きさによって内容個数は変わる。和梨は、一般に大きな果実の価値が高いとされ、ふなっしー梨箱に詰める「船橋のなし」は「秀」「優」「良」に分けられた等級のうち、「秀」の中でも特に品質の良いものを選別して詰めている。
今年は、新型コロナウイルスの影響で家族・友人などの「大切な人」になかなか会えない状況が続いていることを受け、「船橋のなしを食べて元気を届けたい」という送り主の気持ちを表すように、ふなっしーがふなっしーファミリーにプレゼントを渡す様子が側面に描かれている。開閉部分や側面にリボンをあしらい、箱全体がプレゼントの装丁になる。
6月15日から市内で生産する主要3品種「幸水」「豊水」「新高」の予約受け付けを開始する。出荷は梨の成熟を待ってからになるが、「梨の船芳園」(船橋市二和東2、TEL 047-448-2158)の加納さんは「昨年の台風の影響と春先の天候不順で育成が心配されていたが、一家総出で取り組み、今年も自慢の船橋のなしを出荷できそうだ」と話す。
購入に関しては「船橋のなし」サイトで6月15日から予約を受け付ける。今年のふなっしー梨箱は、2000ケース限定での生産、出荷になる。ほかにも、東武百貨店船橋店の地下にある青果店「まるあ商店」、船橋市内に本社を構えるスーパーマーケットチェーン「ランドローム」でも購入可能。そのほか、船橋市内の梨農家でも一部販売を予定している。
2013年から継続する企画「2キロ用ふなっしー梨袋」もデザインを一新。梨を収穫するふなっしーが描かれている。
今年は「コロナに負けるな!梨で応援企画」と題したキャンペーンも企画されている。「船橋のなし」をキーワードにしたさまざまなコンテンツが提供される予定で、現在は2020年バージョンへの更新作業が行われているという。
これら全てのデザインに関する商標や肖像権などの権利をふなっしーは放棄、東日本大震災の震災孤児を支援するNPO「みちのく未来基金」への寄付に充てる予定だという。