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船橋市内で「アマビエ」が多数登場 農家の野菜、神社、和菓子店などに

和菓子店「扇屋」でもう1色登場したアマビエの煉り切り

和菓子店「扇屋」でもう1色登場したアマビエの煉り切り

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 新型コロナウイルスの流行から船橋市内でも現在、疫病を払うとされる「アマビエ」を表現したシールや和菓子などが登場し、新型コロナウイルスの早期収束が願われている。

「重兵衛農園」が春野菜を出荷していた際のもの

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 農家の「重兵衛農園」(船橋市高根町)では、4月下旬から出荷する野菜に「アマビエ」の編みぐるみ写真と「疫病退散」の文字が入ったシールを貼付。このシールは、同園園主・仲村学さんの娘のオリジナル。通常は違うものをシールにして貼付していたが、新型コロナウイルスの早期収束を願い家族でアイデアを出し、店舗での直売用などにシールを貼り出荷している。

 現在は、春野菜とベーターキャロットの収穫が終わった時期で、市場へ向けた出荷のみとなっているため、今は「アマビエ」シールを貼った野菜は出荷していない。7月に入ると枝豆などの夏野菜の出荷が始まり、再び「アマビエ」シールを貼った野菜を直売所などへ出荷予定だという。同園の野菜は市内スーパー「マルエイ」各店(佐倉店を除く)の「風のマーケット」コーナーで取り扱いがあるほか、北習志野駅近くの「ツッカーモ」(西習志野3)の店頭でも火曜に直売されている。

 二宮神社(三山5)では、6月からの参拝を「夏詣」と呼び、「夏詣」限定の御朱印に「アマビエ」の判を押して頒布している。

 6月から平日のみ営業を再開している「ふなばしアンデルセン公園」(金堀町)では、園内北ゲート付近にあるジェラート店「アルトポンテ」で特定のジェラートを注文すると、「アマビエ」が付いてくる。

 同店で「ハーフ&ハーフ」(400円)を注文すると、耐水性の紙にアマビエが印刷されたものがジェラートに付いてくる。店長の高橋裕武さんは「これは『日本ジェラート協会』という団体の企画で、所属しているジェラテリア(ジェラート店)で提供されている。在庫がなくなり次第終了になる」と話す。

 SNSで話題になっていたのは和菓子店「御菓子司 扇屋」(松が丘4)でのアマビエを表現した煉(ね)り切り。5月3日から疫病退散祈願の和菓子として販売し、ツイッターで配信したところ大きな反響があったという。「その後もアマビエを求めていらしてくださる方が多く、大変な時期ではあったが何とかアマビエ様に救われた」と同店店主の妻・坪田祥子さん。坪田さんが「実は、最近もう1色、色違いも作った」と話し、黄色と黄緑色の色違いも登場している。

 坪田さんは「小豆は昔から邪気を追い払うとも言われ、疫病が流行った際に、和菓子屋は重宝されていたよう。こんなときだから、小豆を扱う和菓子屋は元気でいないと」と坪田さん。

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