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全国に向けて「船橋のなし」80箱を初出荷 市内ナシ園でお披露目会も

ナシもぎの後の試食会で。左から鈴果園園主・鈴木明道さん、藤巻空君、船えもん

ナシもぎの後の試食会で。左から鈴果園園主・鈴木明道さん、藤巻空君、船えもん

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 船橋市の特産品である「船橋のなし」が7月24日、「市川市農業協同組合(JAいちかわ)船橋梨選果場」(船橋市豊富町)で初出荷された。初出荷前には、市内のナシ園「鈴果園」(豊富町)で「“一番梨”お披露目会」も行われた。

選果場での梨の選別作業

 船橋市には北西部を中心に現在123件のナシ農家があり、全国有数のナシ産地としても知られている。地域特産品としてのブランド力向上を図り、2014(平成26)年には「船橋のなし」の商標で地域団体商標にも登録している。船橋市農業センター(金堀町)では若手生産者が研究会を行うなど、高い栽培技術の確保を目指し、毎年食味の優れた大玉のナシが生産されている。

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 この日、「お披露目会」には「ふなばしセレクション」のPRキャラクター 「目利き番頭船えもん」や市内在住の小学生も参加し、ナシもぎやナシの試食が行われた。 披露されたナシは早生品種の「幸水(こうすい)」と「香麗(こうれい)」。会に参加した小学4年生の藤巻空(そら)君は、ナシをもぎ、口いっぱいに頬張りながら「甘くておいしい」と感想を話した。

 「鈴果園」は、全国でも珍しい、ナシの木同士を接ぐ「樹体ジョイント仕立て」にチャレンジしながら栽培を続ける園。3代目園主の鈴木明道さんは「ナシの木の棚がシンプルに整理され、受粉や草取りなど手入れが容易になる。収穫時にも台車を利用しやすくなるなどメリットもいろいろ」と説明。「樹体ジョイント仕立て」で栽培する園は、同園が市内最大規模でもある。栽培する品種は「豊水(ほうすい)」「あきづき」「新高(にいたか)」などで、出荷は9月下旬まで続くという。

 お披露目会の後は初出荷へ。JAいちかわ船橋梨選果場運営委員会委員長の飯島公昭さんは「今年は天候が不順で心配したが、栽培者の努力で、現在甘さは平年並み、玉はやや小ぶりにまで回復し、出荷できてほっとしている。梅雨が明けて、糖度が増し、玉も大きくなることを期待している」と話した。「コロナウイルスについても心配。生産者の作業や消費に影響が出ないようにと祈っている」とも。 

 選果場に運び込まれたナシは、糖度がチェックされ、色や形、重さにより選別、箱詰めされた後、東京都中央卸売市場などに向けてこの日は80箱が初出荷された。