前原団地近くの「Cafe279(つなぐ)」(船橋市前原西4、TEL 047-493-3238)で10月10日、「TABEL FOR TWO」との共同イベント「チャリティマルシェ」が開催される。
同イベントは船橋出身で現在「TABEL FOR TWO 上智大学支部」(以下、TFT上智支部)に所属する田中杏果さんが同店店主原口康子さんに相談したことがきっかけで企画された。「TABEL FOR TWO」は、開発途上国の飢餓と先進国の肥満という食の不均衡の問題解決に取り組む団体。
TFT上智支部では大学の学食で提供されるヘルシーメニューを提案し、その売り上げの一部を途上国の食糧支援のために寄付とする活動に取り組んでいた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大学への立ち入りが制限され、学食も閉鎖、寄付金集めが困難な状況が続いている。
原口さんは、自身の娘と田中さんが友人同士という縁に加え、TFT上智支部の活動内容にも強く賛同し、共同イベントとして取り組むことを決意。
原口さんは「寄付金が減った影響で、食べるのにも困っているフィリピンの人たちからのビデオメッセージも見せてもらった。表面上は明るく振る舞っているものの、厳しい現況を伝える姿にも心を打たれた」と話す。
TFT上智支部の「食分野以外での新たな活動スタイルを切り開いていきたい」という意向から、同店に集まるハンドメード作家の集まり「279雑貨部」のメンバーの協力を得ることに。ハンドメード雑貨を販売して寄付金を募るチャリティーマルシェの企画を固めていった。
今回のチャリティーマルシェでは、同店スタッフとTFT上智支部メンバーが店頭に立ち、「279雑貨部」メンバーが制作したハンドメード雑貨のほか、同店の看板メニューであるマフィンや、TFT上智支部が作成する英語学習に役立つグッズなども販売する予定。
「参加するハンドメード作家さんたちには、売上の15%以上をTFT上智支部への寄付に回してもらうようお願いしている。各作家さんたちとの交渉は、社会勉強も兼ねてTFT上智支部の大学生たちにお願いした。幅広い世代に興味を持っていただける商品が集まるので、趣旨に賛同する方にぜひ足を運んでいただきたい」と原口さん。
開催時間は11時~15時。