セコメディック病院(船橋市豊富町)で12月23日、豊富中学校生徒による「シトラスリボン付きメッセージカード」贈呈式が行われた。
船橋市が賛同する「シトラスリボンプロジェクト」活動の一環。コロナ禍で大変な思いをしている医療従事者や感染者を励まそうと、豊富中学校の生徒代表3人が校長の川﨑博樹さん、教頭の下須賀和美さんと一緒に学区内の拠点病院であるセコメディック病院を訪問し、星誠一郎院長にメッセージカードを手渡した。
同プロジェクトでは、コロナ禍で生じる差別や偏見を無くし、誰もが笑顔で暮らせる社会を取り戻すため、シトラスカラー(かんきつ色)のリボンや専用ロゴを身近に置き、「ただいま」「おかえり」の思いやりの輪を広げていこうとの取り組みを展開している。愛媛県から輪が広がった同取り組みにちなみ、リボンカラーは愛媛県特産のかんきつをイメージしている。
船橋市は新型コロナウイルス感染者や医療従事者への差別・偏見をなくすため、同プロジェクトに賛同し、市内全小中学校の児童生徒へリボンの材料と作り方を配布し周知を図っている。
同校では、シトラスリボンプロジェクトの精神を理解した生徒たちが生徒会で話し合い、感染症対策で大変な思いをしている医療従事者へ、自分たちが作ったシトラスリボンで飾ったメッセージカードを贈ってはどうかと企画した。
星院長は「スタッフは我慢の中で精いっぱい頑張っている。心無い言葉が聞こえてきて、心が折れそうになることもあるが、このような環境の中での応援のメッセージは、本当にありがたいし支えになる。病院に飾って、見るたびに新たな力をいただいている」と話す。
カードを贈った同校生徒会長の梅沢千尋さん、篠崎和佳(まどか)さん、松岡晃司さんは、それぞれ病院スタッフへ感謝の言葉を伝えた。
川﨑校長は「メッセージは授業の合間や昼の時間に全学年の生徒が書いた。このように他人を思いやる行動ができたことがよかった。協力した生徒は心無い言葉を発するような気持ちにはならないだろう」と話す。