船橋市内の「三須トマト農園」(船橋市印内3)が3月22日から4日間の期間限定で「トマト狩り」を始めた。
市内農家「三須トマト農園」でトマト狩り、「収穫体験で農業に親しんで」
同園は20代続く農家。現在の園主・三須一生(みすかずたか)さん(43)が家業を継いだ5年前から、小松菜の栽培をメインとしていたのをトマトの栽培中心へと転換した。三須さんの曽祖父は千葉県で早くからトマト栽培を始めたエキスパートとしても業界で知られているという。「船橋市内におけるトマト狩りはおそらく初では」と三須さん。
「若い人に、スーパーに並ぶ野菜だけでなく野菜の栽培にも興味をもってもらいたくてトマト狩りを始めた。野菜は成育していく様子が愛おしく、まるで子どものよう」と妻・美智子さんは笑顔を見せる。
「以前から『トマト狩りはやっていないの?』との問い合わせがあり、開催を計画していたが、準備やコロナのこともあり、ようやく実施に」とも。「私たちは、安全でおいしいトマト作りがモットー。普段は開放していないが、植え替えの短い期間に、丹精込めて育てたトマトのトマト狩りを楽しんでほしい」と美智子さん。
同トマト狩りでは赤色の「フルーティカ」と緑色の「マスカッティオ」、2種類のミニトマトを摘める。約1,000平方メートルのビニールハウス内で、この2種類が植えられている範囲内で実施する。
所要時間は説明も含めて30~40分間。美智子さんは「トマト本来のうまみを味わってほしい」と完熟トマトの見分け方、摘み方の説明をし、トマト狩りを楽しむ来場者の姿も見られた。
同園でのトマト狩りの開催は3月22日、25~27日の4日間、各日の午後に2回開催。人数は各回6人まで。開催日の前日17時までにホームページの専用フォームまたは直売所店頭での要予約となっている。参加費は大人1,500円、幼児~小学生800円。摘んだトマトは1カップ分持ち帰り可能。感染症対策のためマスクを着用し、靴は室内履きに履き替えて入口で消毒を行う。収穫中にハウス内での飲食はできない。
なおトマト狩りは来年以降も開催される予定。「トマト狩り」の詳細についてはホームページ、Instagram、Twitterのほか、LINE@でも情報を配信している。