海産物卸売業者「かねはち水産」(船橋市湊町1)の船橋漁港水揚げ所で4月1日、同社のホンビノス貝と「西船橋ひらの農園」(西船)の小松菜を使用したクラムチャウダー「船橋シェルター」のメディア向け試食会が行われた。
手前から時計回りに、船橋シェルター、船橋UFO、船橋バクダン、船橋ロケット
「かねはち水産」は、船橋産ホンビノス貝をはじめ、アサリなど貝類を主力商品としている海産物卸売業者。「西船橋ひらの農園」は小松菜やニンジンなどの栽培のほか、野菜が購入できる自動販売機などユニークな試みも行っている。
「かねはち水産」代表の内海金太郎さんと「西船橋ひらの農園」園主の平野代一さんは10年以上の付き合いがあり、船橋の漁業・農業を盛り上げるため、以前からホンビノス貝と小松菜を使った商品を次々と開発している。
今回の試食会開催の経緯については、「何度も試食してベースはできあがったけれど、微妙な塩加減が分からなくなってきたので、皆さんの意見を取り入れたいと思った」と話す。
試食会では、ホンビノス貝と小松菜のほか、玉ネギ、ニンジン、ジャガイモなどが入ったクラムチャウダー「船橋シェルター」の濃い味付けとマイルドな味付けの2種類が用意され、参加した記者らがアンケートに答えた。「船橋シェルター」という名前は、ホンビノス貝は身が硬い殻に守られていることから、殻をイメージしたという。
そのほか、クラムチャウダーコロッケ「船橋バクダン」、小松菜も入ったチキンソーセージの「船橋ロケット」、小松菜と海老のガランティーヌ「船橋UFO」などの試食も用意された。
「船橋バクダン」は何度も味の調整を行い、「今の商品は6回目の改良品で、さらに貝と小松菜のうまみが感じられる」と製造に協力している藤本直宏さんは紹介した。「船橋ロケット」も開発当初より小松菜を増量し、色もさらに濃い緑色になったという。小松菜とホンビノス貝だけでなく、ニンジンや玉ネギなども入り、塩分控えめで無塩せきにこだわっている。
今回の試食会のアンケート結果をもとに、2019年10月から開発が始まった「船橋シェルター」の味を調整し、4月下旬の発売に向けて準備を進めるという。「現時点ではインターネットで販売する予定。第3土曜に開催している船橋漁港の朝市でも販売する予定」と内海さん。「皆さんに幅広く知ってもらいたいので、自販機も活用できれば」と平野さん。