食べる

船橋ブランド野菜の生産者、市長に出来栄え報告 例年より早い収穫で旬も前倒し

右から飯島さん、松戸市長、飯塚さん、岩佐さん

右から飯島さん、松戸市長、飯塚さん、岩佐さん

  • 28

  •  

 旬を迎えた船橋ブランド野菜の生産者代表や市川市農業協同組合、ちば東葛農業協同組合の理事らが5月11日、船橋市役所(船橋市湊町2)を訪れ、松戸徹船橋市長に今年の出来栄えを報告した。

船橋人参共販委員長の飯島さんがあいさつ

[広告]

 市役所を訪れたのは、「JAいちかわ 船橋人参共販委員会」委員長・飯島清さん、「JAちば東葛 西船橋枝豆研究会」会長・岩佐宗高さん、「JAちば東葛 西船橋葉物共販組合」組合長・飯塚和之さん、「市川市農業協同組合」代表理事理事長・今野博之さん、常務理事・中村宏さん、船橋地区統括理事・三橋栄さん、「ちば東葛農業協同組合」常務理事・湯原靖雄さん、船橋市統括理事・石井孝一郎さん、指導経済部次長・飛鷹栄一さん。

 生産者が持ち込んだのは、収穫が始まっている「船橋にんじん」「西船橋産ブランド小松菜」「船橋産ブランドえだまめ」。「船橋にんじん」は、2013(平成25)年に特許庁から地域団体商標の許可を受けている。いずれの野菜も暖冬の影響で、例年よりも成育が速いという。

 飯島さんは、ニンジンについて「新型コロナウイルスの影響で家庭で料理をする機会が増えているのか、市場でロスが出ないほど順調。一方で、ニンジンの生産者は昨年の83人が今年は71人に減った。作付面積や収穫量の減少も課題」と説明。

 小松菜について飯塚さんは「学校給食など地元で使ってもらい出荷量も増えているが、昨年はコロナで学校が休みのときに値段が相当落ちて困った。西船橋産ブランドの価値を上げる対策を検討中」と意欲を見せる。

 岩佐さんは、枝豆について「コロナの影響か価格が1~2割落ちている。束よりも袋入りの需要が高まっている。袋はより鮮度が保持できるフィルムに変える予定」と話していた。

 各代表のあいさつに応えて船橋市長は「農産物の出荷が街の活力維持につながり、心強く思っている。都市型農業の生産環境は厳しいが、市としても皆さんの意見を聞きながら一緒に大きく育てていきたい」と励まし、「市民のみなさんには船橋の素晴らしい作物を食べて免疫力を上げてもらい、一緒に頑張っていただければ」と呼び掛けた。

 報告後に行われた試食会では、にんじんスティックやジュース、船橋にんじんを使った千葉ジェッツの「千葉レッドハッシュドビーフ」、朝ゆでの枝豆、ジェラート、小松菜パウダーを練り込んだ米粉麺、ジェラートが並んだ。山崎健二副市長は「美術品のような野菜は船橋の誇り」とエールを送った。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース