「コミュニティカフェあいりす」(船橋市習志野台1、TEL 070-1183-1817)が6月15日、新京成線高根木戸駅近くにオープンした。
店主は同駅近くの「ファミリークリニック」(習志野台1)でソーシャルワーカーとして働く田鎖(たぐさり)暁子さん。同院では訪問診療の依頼を受け、医師と患者の架け橋として働いている。
さまざまな背景を持つ人が「近所の親戚の家」に行くような感覚で気軽に来て話ができる場所を提供したいと、同院での勤務と並行して同店をオープンした。在宅医療の相談窓口としての機能も併せ持つ。
店名の「あいりす」は、「友情」「信頼」「伝達」などのアイリスの花言葉が、コミュニケーションを大切にするという店のコンセプトと一致したことから名付けたという。店内にはカウンター4席、2人掛けテーブル3卓が並ぶ。オストメイト対応トイレや子どものおむつ交換台も設置している。
1人で食事をする高齢者だけではなく、両親が共働きのため1人で夕飯を食べている子どもなども迎え入れるという。田鎖さんは病院で働いてきた経験から、「家族が亡くなって悲しんでいる人などが、思いをはき出せる場にもなれば」と話す。「カフェを土台にいろいろなことをしていきたい」とも。踏み込んだ話もできるよう、半個室も用意する。
メニューは日替わり定食(500円)やパン(150円~300円)、コーヒー(300円)などのほか、肉や魚を使わない菜食膳(1,000円)など。とろみを付けた介護食も提供するなどして臨機応変に対応し、地域限定で弁当の配達も行う。
介護食の提供について、田鎖さんは「患者さんは、週に1度、家族と外食するのが楽しみだったという人も多い。ここで家族と外食するという楽しみを思い出してもらえれば」と話す。
営業時間は10時~21時。日曜・月曜定休。