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蜜症の「豊水」で「丸ごと船橋のなし」ケーキ 地元洋菓子店、蜜症問題に取り組む

梨の食感とうま味を生かした「丸ごと船橋のなし」ケーキ

梨の食感とうま味を生かした「丸ごと船橋のなし」ケーキ

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 船橋市内の梨農家が抱える豊水の蜜症問題を解決しようと、地元の洋菓子店「パティスリーリコ」(船橋市本町6、TEL 047-407-0502)が8月22日、蜜症の梨を使った「丸ごと船橋のなし」ケーキの販売を始め、即完売した。

市場通りのパティスリーリコ

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 同店は、蜜症の問題を解決するため、SNSを中心に市内の飲食店や洋菓子店、料理教室を営む主婦らで組織された「船橋のなし豊水レスキュー」チームに協力する洋菓子店。

 店主の中村貴使さんは数年前から船橋市内の梨農家と連携し、傷や多少の痛みが生じた「傷梨」や出荷タイミングの前に強い日照りのため外皮が日に焼けてしまった「焼け梨」など、通常通りに出荷できないものを買い取り、加工して「梨ジャム」や「梨ケーキ」などを商品化、販売しフードロス削減に寄与してきた。

 「二米園」(二和東4)で8月19日に10キロの豊水を仕入れ、すぐ加工に回し商品化して販売した。

 「丸ごと船橋のなし」は、梨の食感をそのままに生かした丸ごと梨のケーキ。果実の芯に当たる種や軸などはくり抜き、その部分に特製のカスタードクリームを注入。梨のシャリシャリとした食感と歯応え、みずみずしい果汁とカスタードクリームのコラボも楽しめるよう味を設計したという。価格は680円。

 透き通るようなみずみずしさを感じさせる梨の果肉は、「梨」そのままのフォルムを再現し、軸はチョコレートで表現。梨の葉をイメージしたミントで彩りを加えた。見た目にもかわいらしさのある商品は店頭に並べると即完売。仕入れた10キロ分の梨は瞬く間に消費したという。

 同店は27日まで夏季休暇を取るため、28日から再度「丸ごと船橋のなし」を販売する予定。「まとまった数の注文は予約も承る。仕入れた分の梨が無くなってしまったら今シーズンは完売」と中村さん。

 「自然の梨をそのままケーキに加工するので個体の大きさや形の差があると思う。そうした違いも含め梨という果実を楽しんでいただけたら」とも。

 営業時間は10時~19時30分。木曜定休。

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