船橋市出身・在住のアクション俳優HAYATEさんが11月5日・6日の2日間、主演・脚本を書き総合監督を務めた映画「ファーストミッション」の関係者向け試写会を都内のスタジオで行った。
HAYATEさんは、15歳で古流空手に入門。免許皆伝を受け、道場の指導者を任されるまでになった。その後、パルクール競技者などを経て俳優デビュー。俳優活動と並行してパルクールを使った「縦横無尽な」空間アクション演出などで、アクション映画界でその存在感を高めてきたという。
昨年、コロナ禍で仕事は激減。「本当に撮りたかったアクション映画を撮る」という夢を実現するため、業界仲間に声を掛け、撮影チームと役者をそろえた。クラウドファンディングを行い、最低限の予算を確保し撮影に挑んだ。
「本当に魅せられるアクションを通じ、古流空手という伝統文化を守りたい」という使命を持つHAYATEさん。「本当に撮りたかった映画」を通じて、日本の伝統文化を次世代に継承したいと意気込む。
完成した映画は、息つく間もないほどアクションシーンが続く。船橋の老舗和菓子店「廣瀬直船堂」(本町3)当主が、日本破壊を企む裏社会の悪から古武術で日本を守るヒーローの一族という設定。HAYATEさん演じる主人公が大けがし、任務に出られないところに悪の手が忍び寄る。初めての任務に赴く妹の運命はいかに…。
撮影は、船橋市本町通りにあり船橋市指定景観重要建造物となっている同店や船橋港親水公園、老舗和食店「稲荷屋」など、全編、船橋市内で行われた。船橋市民にとってはなじみ深い場所が多く登場する。
映画公開は未定。「コロナ禍でもできることをやりたかった。一歩でも前進することが大切だった。脳梗塞から復帰した友人とのコラボもあり『頑張る人を応援したい』という思いもある。チャレンジしたら夢をかなえられると伝えたかった」とHAYATEさん。「映画を完成することがゴールだった。この先どんな展開で多くの方に見てもらえるようにするか検討している。船橋市内の映画館で上映するのが夢」とも。
現在、映画上映会を主催する希望者を募っているという。