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「船橋にんじん」の出荷始まる 千葉ジェッツとコラボの箱で初出荷

長印船橋青果(船橋地方卸売市場)の生産者

長印船橋青果(船橋地方卸売市場)の生産者

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 船橋のブランド野菜「船橋にんじん」が4月24日、長印船橋青果(船橋市市場1)で初出荷を迎えた。

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 生産者を代表して「JAいちかわ船橋人参共販委員会」の「ベーターキャロット組合」組合長の石神辰巳さんが、「今年の食味、糖度は例年並み」と話す。この日に出荷したのは、「船橋にんじん」の早生品種「ベーターキャロット」10キロの出荷箱180箱。「冬の低温の影響で出荷量は例年の2~3割減となった」とも。

 出荷箱のデザインを一新。船橋市に拠点を置くプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」(以下「千葉ジェッツ」)とコラボしたデザインを施し、「船橋にんじん」の出荷に使う。「船橋にんじん」は船橋市のふるさと納税返礼品に4月1日、登録され、3キロの出荷箱が使われる。

 「『地域の皆さんにおいしいニンジンを食べてもらいたい』という生産者の願いと、千葉ジェッツの『もっと船橋市の皆さんと地元を盛り上げていきたい』という思いが一致し、このようなデザインになった。おそらくプロチームと協力して出荷箱を作った例は、日本で初めてでは」と石神さんは話す。

 船橋は40年を超えるニンジンの産地で、収穫量、作付面積共に千葉県1位で、全国でも有数の規模を誇る。1967(昭和42)年には国の指定産地認定を受け、2013(平成25)年には「船橋にんじん」はニンジンとして全国で初めて特許庁の「地域団体商標」に登録されている。

 「ベーターキャロット」は近年連作障害などで生産量が激減し、生産者は現在では石神さんを含め4人だけになったが、石神さんは「通常のニンジンよりベータカロチンが多く含まれ糖度も高いので、生で食べてもおいしい」と胸を張る。

 東武百貨店船橋店(本町7)で5月15日から5月末まで、10社以上が協賛して「船橋にんじん」を使った食品を提供する初の「船橋にんじんまつり」も予定している。

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