JR京葉線・南船橋駅南口の新たな駅前広場の供用が8月30日7時に始まる。
船橋市では「臨海部の玄関口にふさわしい魅力あるまち」を形成するため、同駅の南口市有地の活用を進めている。2020年に発表した土地利用計画ではA街区~E街区の中に共同住宅、商業施設、広場、特別養護老人ホーム、児童相談所を設けるほか、新しい駅前広場の計画が含まれていた。
駅前広場の面積は約4400平方メートル。「にぎわいの創出と回遊性の向上」を目指し、商業施設や広大な広場などを民間事業者と連携しながら整備している。2021年度から、駅前広場や道路の整備を進め、今回、駅前広場と道路の一部を先行して供用を始めることになった。道路と電線共同溝整備工事に投じる事業費は8億1,400万円。
駅前広場は電線を地中化。良好な景観の形成や都市防災の機能強化を図る。歩道は保水性舗装をすることで、路面温度の上昇を抑制し、ヒートアイランド現象の緩和など、環境にも配慮している。
駅出入り口を出た場所に路線バス乗り場2カ所、その横にタクシー乗り場2台分、タクシープールは10台分を確保。仮設で身体障がい者用の駐車場も設ける。
駅前広場の一部では、駅構内から商業施設を結ぶペデストリアンデッキの整備が民間事業者によって予定されているほか、JR南船橋駅南口市有地内の駅前広場周辺の道路も、2023年度中の供用開始に向け引き続き整備を進めていく。
道路整備課の担当者は「今後も、交通の円滑化や安全な歩行空間の確保など、道路整備を計画的に進め、安全・安心に暮らせるまちづくりを推進していく」と話す。