焼き菓子とオーダーケーキの店「kashikotoba(かしことば)」(船橋市高根台1)が新京成線高根公団駅から徒歩3分の場所にオープンして、3月18日で3カ月を迎えた。
踏切の近くにある「kashikotoba」=船橋・高根台に焼き菓子とケーキの店「かしことば」
店主は、生まれも育ちも船橋市の蒲田紋子さん。食べることが好きで子どもの頃からパティシエに興味があったという蒲田さんは、大学で栄養学などを学びながら、製菓調理の専門学校でも学び、卒業後は地元のケーキ店に4年半、勤務した。
「いつかは自分の店を開きたい」という思いがあった蒲田さんは、父親の哲也さんが高根台の一軒家で店を始めるタイミングで、オープンを決意したという。
同店は赤い屋根が目印の3階建ての2階部分。1階では父親がはり・きゅうマッサージ治療院「楽」を経営している。
約10坪の店内は、白と緑を基調としてナチュラルな雰囲気に仕上げた。窓際には長テーブルを置き、4席分のイートインスペースも用意する。店名の「kashikotoba」には、「お菓子がメッセージを伝えるツールになれば」という思いを込める。
「できる限り手作りのものを提供している。お菓子にはそれぞれ意味や歴史がある。それらをお客さまに伝えて、お菓子をより好きになってほしい」と話す。「フィナンシェは金貨の形を表し、フランスの金融会社近くの菓子店が仕事中でも汚さず食べやすいように作った菓子。ダックワーズは小判形。最中をモデルに作られた菓子」と説明する蒲田さん。
メニューはクッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子が約12種類。蒲田さんの「お薦め」は「ダックワーズ」(180円)。自家製のプラリネが入り、「香り良い仕上がりとなっている」という。バースデーケーキなどのホールケーキは事前予約で販売。「『ごまフロランタン』(230円)は、お客さまから『とにかくゴマが多いね』と言われる。実は下の生地の量に対して上に重ねる部分を倍量で作ってみたところおいしかったので、厚焼きで作っている」
コーヒーやハーブティー(各300円~)も用意し、1階の治療院で30分以上の施術を受けると、同店で1ドリンクのサービスが付く。
客層は小さな子ども連れから年配層まで幅広いという。「とにかく気軽に来てほしい。今後は米粉のスイーツや地元の食材を使ったお菓子にもチャレンジしたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~20時。木曜定休。