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船橋・老舗割烹「稲荷屋」で落語会 イラストレーター・小倉正巳さん主催

落語会を主催する小倉正巳さん(左)と稲荷屋6代目・石井文博さん

落語会を主催する小倉正巳さん(左)と稲荷屋6代目・石井文博さん

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 船橋在住イラストレーターの小倉正巳さんが主催する「第一回稲荷屋落語会」が6月1日、船橋駅南口から10分ほどの本町通りにある1865年創業の日本料理店「稲荷屋」(船橋市本町1)で開催される。

落ち着いた和の雰囲気を持つ稲荷屋の店内=船橋・老舗割烹「稲荷屋」で落語会 イラストレーター・小倉正巳さん主催

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 千葉県香取市出身の小倉さんは41年前、船橋に移住。以来、イラストレーターとして活躍し、現在も大手飲料メーカーの看板商品でパッケージデザインを手がけるほか、過去にはベストセラーとなった絵本のイラストも担当したという。そんな小倉さんは大の落語好き。「育ててもらった船橋の文化に恩返しをしたい」と同イベントを計画し、稲荷屋6代目の石井文博さんに相談した。

当日の「木戸銭」は1万8,000円。うなぎを含むコース料理と飲み放題(ソフトドリンク含む)、落語とはなし家を囲む会の参加費も含む。小倉さんは「真打ちのはなし家は、この日に至るまでにたくさんの勉強と投資をしてきて『今』がある、老舗の稲荷屋も同様。そうした文化や芸能、食にお金を払う文化を再び船橋に根付かせたい」と、その意図を語る。

 思いに共感した石井さんは、相談を受けてからこれまでほとんど縁のなかった落語会に足を運ぶようになった。三遊亭歌武蔵さんの高座を何度も聴き、芸能と食の世界における共通点を実感。「以前から、落語などの日本文化を広めるイベントを店でやってみたらどうかと、いろいろな方から提案を受けていた。今回の話はいい機会だった」と話す。

 三遊亭歌武蔵さんは、元・武蔵川部屋所属の力士。けがで廃業し、三代目三遊亭圓歌さんに入門。1988(昭和59)年、二ツ目昇進「歌武蔵」と改名。1998(平成10)年3月に真打ち昇進。2004(平成16)年に彩の国落語大賞受賞などの経歴を持つ。

 同会は、5月27日~6月2日に船橋市民ギャラリーで開く「第7回ゆんわりイラスト教室発表会」に合わせて企画。同イラスト教室は小倉さんが主宰するもので、発表会のメインテーマは「落語」。落語とイラストに和食をかけ合わせることで船橋文化の底上げを狙う。

 16時半開場、17時開演。定員は先着30人。問い合わせは稲荷屋(TEL 047-433-3131)まで。

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